東京 | 浅草エリア
敬意を払い、懐に入り込む 地域の課題とニーズを発掘
下町情緒と人情味にあふれ、日本を代表する観光地として有名な東京都台東区浅草。この地を本拠地として全国各地で活動する地ブラは、伝統的な祭りや行事、定期的な清掃活動にも積極的に参加し、地元に根ざした企業として認知されつつある。その中で相談されたのが、江戸時代から続く東京屈指の花柳界「浅草花街」の課題だった。来街者が減少の一途を辿る中、コロナ禍が追いうちをかけ、芸者衆の存続や花街芸能の継承が危ぶまれているという。賑やかな観光地の裏にある背景を知ろうと地ブラの担当者・岩井祐行は頻繁に関係者から地域の実情などのヒアリングを行った。浅草はさまざまな組織や団体が存在し、人間関係も複雑だ。相手の懐に入ることで、自ら調整役を担った。文化庁や観光庁の補助金を活用した財源確保を行い、芸者衆が出演するイベントのために奔走すると「ありがとう」の言葉をもらい、以前にも増して頼りにされるようになった。地域の歴史や背景を理解し、相手に敬意を払い、正しい手順を踏む。そうやって、人を大事にするのが地ブラ流。浅草が地域との関係づくりのモデルケースになっていくことをめざして、これからも地域のために働き、汗をかく。
地域の人を大切に、
地元企業として汗をかく
- ・地ブラは創業以来ずっと浅草が本拠地
- ・商工会議所とのご縁をきっかけに今も継続的に支援
- ・伝統文化が残る浅草に敬意を払い、
- ・こまめに顔を合わせ、各種団体との調整や連絡を怠らない
一般財団法人浅草花街伎芸振興財団(いなせ財団)
芸者衆や幇間衆を盛り上げ、浅草の伝統文化や伝統伎芸を保護・継承するために台東区商工会議所、ロータリークラブ、財界人、有識者などの賛同を得て2020年に発足。