兵庫県 城崎温泉エリア

兵庫 | 城崎温泉エリア

五感で楽しみ、感動・共感・愛着を 城崎から発信する新しいツアーのカタチ

木造建築が連なる風情ある温泉街、美しい海岸、どこまでも続く田舎道。自然の音や匂いを感じながら、EV(電動)バイクやトゥクトゥクに乗って駆け抜ける。1300年の歴史を持つ日本有数の温泉街、兵庫県豊岡市・城崎温泉。小川のせせらぎに耳を澄ませたり、何気ない景色の中に写真映えスポットを見つけたり、住民にとっては当たり前の風景も、観光客にとっては新鮮な感動に満ちている。それを活かし、あえて寄り道しながら移動そのものを楽しむセルフガイドツアーが人気だ。仕掛け人は、株式会社たびぞう代表の大林大悟さん。元々地元旅行会社に勤めていたが、心機一転、城崎で起業した。「参考事例がなくて不安になることもあった」という大林さんと寄り添い、地ブラはパートナーとして支え続けている。

観光客の視点に立って、磨き上げ

温泉街だけでなく、竹野海岸、玄武洞、コウノトリの郷公園など、城崎周辺に点在する観光スポットにも足を伸ばし、長く滞在してほしい。地ブラの担当者である駒込宏美がまず取り掛かったのは、大林さんが造成したツアーのブラッシュアップだ。観光客目線で実際にEVバイクを体験し、率直に感じたことを反映するようにした。時速30kmで安全に走れるようにルート整備を行い、出発前に読んでもらうための『安心安全BOOK』をつくることを提案。率先して企画・制作を行った。お客様が何を見て来たか、満足度はどうか、必ずアンケートを取って分析した。インスタグラムからの集客が90%以上だとわかれば、それを活用したプロモーションを考え、カップル、家族、友人同士などでは楽しみ方が違うと判明すれば、ターゲットに合わせたガイドブックをつくった。「私一人では気がつかなかったことに気づいて動いてくれる。うちが表だとしたら、地ブラさんは裏の部分を全部やってくれています」と、大林さんは大きな信頼を寄せる。

新たに打ち出す仕掛け、エデュテインメント

後手後手になりがちな地域との調整も怠らない。趣旨説明のための組み立てを地ブラが行い、大林さんが迅速かつ丁寧に挨拶やお礼ができるように役割分担し、応援してくれる人を増やしていった。
今後は、リモートガイドや地域住民との連携など、あらゆるアイデアを出し合いながら、地域の歴史やストーリーをより深く伝え、幅広い客層に「楽しみながらも学びのある体験(=エデュテインメント)」を提供していきたいと考えている。たとえば、2022年6月から導入した『知ったかぶりBOOK』では、パートナーやパパ・ママなどの同行者がガイドになれるような情報提供を行っている。“大自然に癒される”ことに加え、その背景にあるストーリーを知ってもらい、リバーサイドクリーンに参加するなどの“小さな恩返し”でエシカルな体験をしてもらうことから、自然環境やコウノトリを保全する取り組みに共感した関係人口創出のきっかけとすることが狙いだ。地域を知れば知るほど、愛着が増す。城崎温泉街から周辺地域へ、感動の輪はどんどん広がっていく予感だ。

一番の理解者として
地域の本気をサポートする

  • ・別事業でのご縁をきっかけに、会社設立時の企画から全面サポート
  • ・城崎だけにとどまらない、他エリアの営業サポートも
  • ・新たな発見やひらめきがあった時にすぐ電話をもらえる間柄になるよう  信頼関係を構築
  • ・リアリティーのある動画を撮影するため、自ら小道具を用意し、演出を務める

株式会社たびぞう 大林大悟さん

兵庫県豊岡市にて「旅で感動。感謝。」を経営理念とし、お客様へ安心・安全、そして感動の旅を提供する旅行会社を設立。EVトゥクトゥクを取り入れたツアーは西日本初。