繊細な感性と小さなクリエイティブが光輝くまち
京王線を利用し、新宿へ約20分で到着する「仙川」。都心へのアクセス抜群でありながら、緑豊かで閑静な住宅街が広がります。ただ閑静なだけでなく、繊細なクリエイティブがその随所に。例えば「安藤ストリート」。通りに安藤忠雄が設計した6つもの建造物が並び、海外から愛好家が訪れるほどのスポットです。他にもサードウェーブコーヒーの先駆けである「猿田彦珈琲」や、「東洋のストラディバリ」を作ることで世界的に著名な珍昌鉉さんが開いた「Jin工房」など、グルメ・芸術と五感に響きわたる上品な魅力を放っています。清閑さ、そして世界へ誇れるクリエイティビティを備えたまち、仙川。その知られざる魅力をご紹介します。
世界的建築家が創りし、構造美満ちた現代建築の真骨頂
建築界のノーベル賞と名高き「プリツカー賞」をはじめ、数々の賞に輝く世界的建築家、安藤忠雄。ここ、仙川にある「安藤ストリート」には、安藤氏の建造物が6つも立ち並んでいます。安藤氏と直接掛け合い、「安藤ストリート」を生み出したのが伊藤容子さん。田舎と蔑まれ、1990年には乱開発により資産価値が下がった仙川を、かねてより惚れ込んでいた安藤建築によって美しい町並みを作りたいー。そんな思いで3年掛け合い、苦心を重ね安藤建築建ちならぶ通りが完成しました。今では誰ともなく「安藤ストリート」と呼ばれるようになったこの通りは、仙川のまち並みを美しく彩り、仙川の洗練されたクリエイティビティを象徴する通りとなっています。
モダンで上品な雰囲気を象徴する、珠玉のグルメ
仙川には、清閑な雰囲気を彩る洗練されたグルメが軒を連ねます。例えば「猿田彦珈琲」。珈琲を嗜好品でなく、ワインのように芸術性を備えた飲料と捉え、製造工程の全てにわたり徹底的に管理を行うサードウェーブコーヒーを提供するお店です。代表の大塚さんは、友人が店長を務めるコーヒー店で勤務したことで珈琲にのめり込み、猿田彦珈琲を立ち上げたとのこと。ハンドドリップにこだわった、至高の一杯を提供してくれます。ほかにも、モノやコトの土台である「場所」に面白みを感じ、仙川の詳細な地図を作った「niwa-coya」や、ミシンスペースとカフェを併設した「ミシン&カフェラウンジ nico」など、まちの随所で繊細な感性を表象するお店に出会えます。
商店街と周辺店舗が織りなすハーモニー
4つのエリアに分かれ、200以上の店舗が集まる仙川の中心商店街「ハーモニータウンせんがわ」。遊びごころのつまったさまざまなジャンルの個性豊かなお店が軒を連ねます。それぞれが素材や製法にとことんこだわり抜いていることが特徴。例えば、今年で創業70年を迎えた「スイス堂」はフランスやベルギー、福井県鯖江の職人技光る眼鏡を厳選して仕入れ、販売しています。ほかにも、「東洋のストラディバリ」を作ることで、世界的に著名な珍昌鉉さんが開いた「Jin工房」や、開店30分で売り切れてしまうこともある、無添加材料を使用した角食パンで有名な「AOSAN」など、心と体が安らぐお店に魅了されること間違いなしです。