田園都市構想にもとづいて作られた、人と未来が育つまち
イギリスのハワードが提唱した新しい都市のかたち「田園都市構想」に共感した渋沢栄一氏と東急グループ創業者・五島慶太氏が生み出した日吉。自然と都市が調和したまちに、大学などを誘致したことで学園都市としても名高い地域となりました。そんな日吉駅の西口に放射状に広がるのは「日吉商店街」。5本の通りに分かれ、それぞれに物語があります。東口にあるのは「慶應義塾大学日吉キャンパス」。地域とのつながりを大切にし、地域住民も自由に往来できると広く市民に親しまれてきました。少し駅から離れると「日吉本町鯛ケ崎公園」など自然豊かな公園も多いので、充実した休日を過ごせます。
隠れた名店や人情深い料理人の物語があるまち 日吉
日吉には、まちを愛する人々がつくりあげた親しみやすさと高級感が漂う名店が揃います。日吉で24年、日本の伝統とイタリアンをミックスした料理が自慢の「al pino」。長年の常連さんの好みから着想を得たメニューも多いそうです。日吉の隠れ家イタリアン「Ma Cachette」では、日本各地から取り寄せた旬の素材を本能的においしいと感じられるシンプルな調理法で提供しています。昔懐かしい老舗洋食屋さん「洋食プクプク亭」の一番人気のハンバーグは牛タンを入れて歯ごたえを出し、濃厚デミグラスソースは1週間かけて丁寧に仕上げた一品。アジアン・テイストに自然志向を取り入れた「Asian Bistro Dai 日吉店」では農家直送の旬の新鮮野菜を使い、手間ひまかけたアジア料理を味わえます。
田園都市構想によって開発された放射状に広がる日吉商店街
日吉駅西口から放射状に延びる5本の通り。それぞれの通りとお店に、まちとともに歩んだ物語があります。68年の歴史を持つ老舗文具店「井口文華堂」では、様々な年代の方が満足できるセンスの良い文具を幅広く取り扱っています。日吉初のコーヒー豆店「NOBLE COFFEE ROASTERS」では、豆の量り売りはもちろん、店内で上質なコーヒーやエスプレッソも飲むことが可能。カリフォルニアの風を感じるカフェ「Terrace&Living」では自慢のパンケーキとともに、ゆっくりとしたくつろぎの時間を。昭和の風情漂う煉瓦タイル張りの喫茶店「喫茶・レストラン・まりも」で人気のプリンパフェは自家製プリンとメロンシロップの緑色がポイント。商店街のすべての店が一丸となって日吉を盛り上げます。
丘陵地を活かした豊かな自然に囲まれたまち 日吉
“都市計画にもとづいて整備された日吉は、公園が多いまち。起伏のある1万3000㎡の広大な公園「日吉本町鯛ケ崎公園」には、竹林や雑木林など豊かな自然環境があり、泥遊びや落ち葉プール、工作、焚火など自分の好きな遊びを楽しむことができます。日吉のまちを一望できる「日吉公園」の入口近くには竪穴古墳遺跡があり、日吉が縄文時代から住みやすい土地だったことを示します。川崎市との境の丘の上にある「日吉の丘公園」の展望広場からは川崎市が一望。ここからも竪穴式住居や横穴墓が発見され、近くの日吉矢上古墳からは国宝や重要文化財も出土しました。
自然と歴史を感じながらの日吉さんぽ、オススメです。”