背景
建築関連学部の学生が母体数が少なく、研究室などのコネで決めることも多い。建築系人材を求める企業は、学生との接触機会が乏しく、魅力のある企業が学生に十分に伝わっていない実情がある。
地ブラの提案・成果
建築やまちづくりの業界を人材から支えたいと考える弊社は、意欲の高い全国の建築系就活生をクチコミで集め、「学生が企業にスカウトされる」というユニークな形式のマッチングイベント「建築系逆求人フェスティバル」を開催している。企業側が一対一で学生のやりたいこと・将来像を中心に話を聞くなかで実際に活躍するイメージから選択肢を拡げることを狙いとするこのイベントは、従来の採用サイトや合同説明会のフローでは会えない学生との接触ができると好評を得ている。
背景
「日本の未来を担うまちづくり人材の育成」を目標とする弊社は、創業時より建築学科・土木学科など建築関連学部の主体的な学生をネットワークし、魅力的な建築やまちづくりを行う企業との接点をサポートする人材マッチングを行ってきました。 建築関連学部の学生はそもそも首都圏でも約6千人、全国でも約1万人程度と母数が少なく、昨今のオリンピック需要もあいまって新卒採用では学生の奪い合いになっているのが現状です。そこで弊社は、 2013年より学生の就職活動および魅力的な企業の採用をサポートする取り組みとして、従来型の募集や面談のフローとは異なるユニークなマッチングイベント「逆求人フェスティバル」を開催しています。
「逆求人フェスティバル」の特長
学生間のクチコミで集客
合同説明会や大手就職サイトへの登録など一般的な就活フレームにとどまらず、独自に情報収集をする活発な学生たちの間で、建築系逆求人フェスティバルが「魅力的な企業に出会える・将来の選択肢が拡がる」とクチコミで伝わっており、クチコミや先輩からの紹介経由による学生参加が80%を占めています。
エントリーシートは「自己PR」がメイン
学生は「頑張ってきたこと」「これから取り組みたいテーマ」「好きなまちや建築」などを事前に整理しイベントにエントリー。企業側に合わせて志望動機や自己のプロフィールを変えるのではなく、学生のありのままを企業にぶつけることで双方のベストマッチングを狙います。
学生と企業が一対一で対話
イベントでは学生ごとにテーブルが設置されており、学生のテーブルに企業が赴くスタイル。学生はこれまでのポートフォリオや模型を持参して参加します。約30分間の一対一の面談で学生は自己PRをし、企業からは人生へのアドバイスが行われます。イベント一回で一人あたり最大7社の面談が可能。学生からは「視野や選択肢が拡がり、自分の可能性に気づけた」と好評です。
最終内定まで学生の就職活動をサポート
イベントの開催だけで終わるのではなく、弊社キャリアアドバイザーが学生の進路相談などのサポートを行っており、学生が納得した就職活動を終えてくれるよう尽力しています。
成果
2018年度で5年目を数えますが、イベント参加企業は300社を超え、東京・関西とエリアを拡げ、開催回数を拡大し続けています。参加企業の担当者様からは、ここでしか会えない学生に出会え、興味を持ってもらえる機会が多いといったコメントを多くいただいており、多くの企業がリピート参加をしてくれています。
また、自ら考え行動を起こしていくような活発な学生たちが多いことも特長の一つですが、 彼らのなかには、会社の規模や収入よりも”活躍できるかどうか”を重要視している学生が多く、通常の採用活動では劣勢になりがちな、想いを持った中小企業の場合でも十分にマッチングの効果を得られると好評です。
弊社では学生たちが中心となって運営している、建築・まちづくり業界の一線で活躍する方を講師に招いた講演会「”まちづくり”の学び舎 MACHIBIYAセミナー」の支援を行っております。このセミナー運営の支援により、まちづくりに関心の高い学生たち同士がつながり、ともに学ぶ機会を提供しています。
MACHIBIYAセミナー 開催模様
担当者よりひとこと
地域ブランディング研究所 イノベーション人材事業部
キャリアコンサルタント 吉田 頼将 橘 英里
私たちとしても学生には満足のいく就活をしてもらい、企業様には採用の手助けさせていただきたいとの思いでこういったイベントを開催させていただいております。学生の傾向は年々変わってきますので、学生との日々のコミュニケーションから特徴をキャッチアップし、それをもとに企業様にもアドバイスを差し上げております。ぜひ一度逆求人をお試しください。(吉田)
就活を通して自分を知る、企業を知る時間がないのが建築・土木系学生の特徴です。私自身建築系出身であることから、ずっと建築学生の就活に対する視野の狭さに疑問を感じていました。逆求人はそんな建築学生にとっても大きなものです。人生を真剣に考えようとしている学生にぜひ会ってみませんか。(橘)
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