【地方行きまくり】訪日アメリカ人の移動感覚を分析する。
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交通費に抵抗がないアメリカ人
そこでしか体験できないコト消費。それは地方にこそ多くの資源が眠っています。
ただ地方に行くためには交通費が。そこでコト消費と相性が良いアメリカ人の訪日時における交通費を調査したところ、全体平均に対し、+68%も高い水準にありました。
(出典:訪日外国人消費動向調査@2017)
高い地方への訪問率
実際どこのエリアを訪れているのか?2017年消費動向調査のデータをもとに3大都市エリアを除いた訪問率を算出したのが下記グラフ。
アメリカ人の東北・北陸信越・中国地方訪問率がアジア主要国に高いことが伺えます。
(出典:訪日外国人消費動向調査@2017)
ではなぜ彼らはここまでフットワークが軽いのでしょうか?
アメリカに調査旅行した際、現地の交通事情について調べてみました。
広大なアメリカ国土のスケール感
アメリカの国土のスケール感について整理したものが下記図です。
最大都市であるニューヨークを起点として
- 首都ワシントンまで350km
- ボストンまで350km
- 西海岸の最大都市ロサンゼルスまで4,500km
となっています。
ちなみに日本の距離感覚で置き換えると・・・
東京ー名古屋間が約350km
東京ー福岡間が約1,100km
日本最北端の町、稚内市役所から沖縄の那覇市役所まで約3,500km
アメリカってとても広いですね・・・。
ニューヨーク⇒ボストン・ワシントンは日帰りツアーとして販売されている
さて移動感覚が東京ー名古屋間と同じ NY⇔ボストン・ワシントン。
日本ですと東京から名古屋に旅行目的で行く場合、どこかで1泊するのが普通の感覚です。
ところがアメリカでは、ボストン・ワシントン行きの旅行は日帰りツアーとして販売されています。
実際私もバスやアムトラック(鉄道)を使い
日帰りでワシントン
ボストン
それぞれ堪能することができました。
アメリカ人視点で見た日本の国土
では逆にアメリカ人視点で日本の国土を眺めてみました。同縮尺上の地図で比較すると、日本の地方に足を運ぶことは、近隣の州に出かける感覚と変わらないことがわかります。
下手したら隣国の韓国・中国も一緒に回ってしまいそう。
また、アメリカ人の一般感覚ではありませんが、メジャーリーガーの移動の様子を示した画像がこちら。
Animating every @mlb teams 2018 travel schedule at once… pic.twitter.com/BDagardes5
— Daren Willman (@darenw) 2017年12月20日
メジャーリーガーから見ると、日本のプロ野球の移動は余裕でしょうね。
まとめ
アメリカ人は広大な国土を持っている背景から長距離移動に対するハードルが低いです。
実際に訪日時の交通費は他国を上回っています。
そこに行きたい!そこでしかでしかできない!
を突き詰めて効果的に興味喚起させることができれば、アクセス不利な地方であってもきっと訪日アメリカ人を多く呼び込めることでしょう。
今日の一句
”国土量 フットワークと 比例する?”