【ソンクラーン突入!】タイ人訪日観光客の傾向と対策 6つのポイント
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タイ人観光客最大のピークは4月!
桜がポツポツと咲いて参りましたが、この時期はタイ人が日本に訪れるピーク時期に当たります。
今回はたくさん訪れてくれるタイ人観光客の傾向と対策を6つのポイントにまとめてみましたので、是非ご参考下さい。
①訪日パターンが他国とズレている
全体のトレンドとしては学校が夏休みに入る7-8月がピークにあたるのですが、
冒頭でも述べたとおり、タイ人観光客の訪日ピークは4月です。
グラフを見ても突き抜けていることが分かります。
(出典:日本政府観光局(JNTO)データより作成)
これはタイにおける旧正月が4月にあたるためです。
②初訪日率が高いがFITが多い
リピーター率の高い台湾と比較すると、初訪日率が高いタイ人訪日観光客。
しかしFIT率(個人旅行手配率)でみるとタイの方が圧倒的にFIT率が高いです。
(出典:訪日外国人消費動向調査 2016年4Qのデータより作成)
これはタイ国内の交通事情が影響しています。
具体的には鉄道網が発達しておらず90%以上が単線のため、格安航空機LCCでの移動がメインです。
ですのでタイ人の方は航空機の手配に手慣れており、タイ国内を移動するのと同じ感覚で海外に出ていくのです。
③食に対する関心が一番高い
訪日目的に日本食を挙げられる方は非常に多いですが、
タイ人観光客は 「日本食を食べること」 を期待している割合が諸外国で一番高い国です。
(出典:訪日外国人消費動向調査4Q)
バンコクには1400軒以上もの日本食レストランが存在するほど日本食に関心を持っています。
(出典:JRO・ジェトロ共同調査@2014)
現地での日本食に馴染みのあるタイ人の方が、本物の日本食を味わうことを大きく期待していることがこのデータから読みとることができます。
また、食べ物の中では果物への関心が高く、千葉県の片田舎にあるイチゴ農園にタイ人観光客が殺到する現象が起こっています。
④国王の影響力が絶大
2016年10月、タイ国王のラーマ9世(通称 プミポン国王)が崩御されました。
下記は弊社営業北澤が2017年2月22日出張時に撮影した現地の写真ですが、崩御後4ヶ月経過してもなお国民が弔意を表しています。
街中だけでなく
空港の掲示板まで!
元々タイでは各所に国王の肖像画が飾られているのですが、崩御の寂しさもあって幅広い場所で展開されていました。
また、タイ王族が日本で訪れたスポットは話題となり多くのタイ人が殺到します。
③で紹介しましたタイ人観光客が殺到する千葉県の片田舎にあるイチゴ農園も、タイ王族が訪れたことがきっかけだったのです。
⑤涼しいところが好き
暑い所に住んでいる人は暑さに強いというイメージがあるかもしれませんが、やはり同じ人間限度があります。
4月が最も気温が高くなるタイではソンクラーン休暇を活かして日本の涼しいところを目指します。
例えば立山黒部アルペンルート。
毎年4月中旬に全線開通するのですが、ソンクラーン休暇と重なるため、多くのタイ人観光客が殺到します。
▲アルペンルートのHPもタイ語に切替可能。(出典:立山黒部アルペンルートHP)
⑥他国と比較して日本の人気が急上昇中
下記はアジア地域へのタイ人旅行者推移を示したグラフですが、日本の存在感が年々急速に高まっていることが分かります。
(出典:JNTO訪日旅行データハンドブック2016 より作成)
1位のマレーシアとは陸続きで行きやすい環境にありますが、
その半数以上が、海を超えて距離がある日本に来ているのは注目すべき事実です。
リピーター率も今後急速に上昇していくことでしょう。
補足:今年のソンクラーンはタイ人が沖縄に殺到する
タイ旅行博TITFに行ってきた弊社営業北澤によると、今年は沖縄県が大型のブースを出していました。
コマ数にしてなんと8!
そして2017年2月より那覇~バンコク便間で直行便が就航。
直行便を運営するpeachは往復5500バーツ(約16000円)という格安プロモーションを実施。
多くのタイ人がブースに足を運んでいました。
まとめ
1年で一番タイ人が訪れる4月ということで、タイ人の傾向と対策をまとめました。
訪日回数が少なくても航空機の手配は自分でできてしまうフットワークが軽いタイ人。
彼らが喜ぶ食や涼しさというコンテンツを魅力的にPRできれば、ソンクラーン需要を効果的に取り込むことができるでしょう。
今日の一句
”食と涼 足取り軽く 探す民”