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2018/09/14 国別対策

【全然違う!】オランダ人が語る訪日ヨーロッパ人の国別対策

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    みなさんこんにちわ!地域ブランディング研究所のマライエです。

    インバウンドでこれから拡大するコト消費・体験マーケットですが欧米圏と相性が良いと言われています。

    しかしひとくくりに「欧米」と言っても様々な国の集合体。例えば同じアジアでも、日本・中国・韓国・タイ・インドネシアetc 国ごとに嗜好や文化が異なるように、ヨーロッパ各国についてもそれぞれ対策が必要です。

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    今回は欧州ヨーロッパの訪日外国人の特徴について、オランダ出身&北海道大学に留学経験のある私マライエが解説させて頂きます。

    巨大な欧州ヨーロッパ市場の全体像

    まず欧州ヨーロッパの全体像を見ていきましょう。

    2011年は東日本大震災の影響により一時減少したものの、2012年以降順調に増加し。2017年は150万人を突破する巨大市場になっています。

    さらに2017年の国別内訳を示したのが下記グラフ。

    イギリス・フランス・ドイツを筆頭に私たち日本人に馴染みのある国々が上位を占めています。

    hounichi-europe-2017

    では主要な国々についてオランダ人であるマライエがコメント致します。

    【1位】訪日イギリス人の傾向と対策(2018年の訪日数:33.4万人)

    訪日ヨーロッパ人の最大勢力を占めるイギリス人。

    1人あたりの消費単価も高水準。2017年の1人あたり消費額は約22万円と訪日ヨーロッパ人の中でもトップでした。

    特に特徴的なのは飲食に対する支出。消費額はアジアの国々も含めてトップです。

    イギリス料理は世界的に美味しくないというイメージが定着しているように、食文化は意外と貧弱。

    (出典:wikipedia

    そのせいか繊細で素材を活かした日本の料理に感動するイギリス人が多い。また食べながらショーを見るのは一番好きです。

    地域を都市と比べたら、都市の方が好み。

    パブ文化が有名で、パブか居酒屋でスポーツを見られると喜びます。

    また、英国もお茶の国なので、お茶体験も自国の文化と照らし合わせながら味わうので強い興味を示すことでしょう。

    • 面白いポイント: 人口の14%はベジタリアン(菜食主義)、ヨーロッパの一番高い割合
    • 好きな体験コンテンツ: お茶(茶道など)、食事ショー、博物館、図書館、パブ・居酒屋でスポーツ鑑賞
    • 英語ペラペラ度: ★★★★★ 母国語は英語

    【2位】フランス(2018年の訪日数:30.5万人)

    次は、多くの日本人が馴染み深いフランス。

    他の国と比較すると、フランス人にとって、旅行の目的は特に家族と時間過ごすことが優先度が高いです。

    なので、家族で一緒に楽しめるものがあれば一番いいです。

    好むものは文化と自然の組み合わせ。具体的には地域での日本庭園、お城、公園、ガーデン、古い建物に強い関心を示します。

    お土産として買うものは和服、アニメ・マンガ、とお酒。

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    特にフランスはワインの国なので、日本のワインをはじめとしたお酒に興味を示します。

    • 面白いポイント:マンガのヨーロッパ売り上げの4割はフランス。アニメ好きなヨーロッパ人の大多数はフランス人。
    • 好きな体験コンテンツ: 家族と楽しめるコンテンツ、秋葉原(アニメ・マンガ)、日本庭園、ワイン
    • 英語ペラペラ度: ★★  簡単な英語なら大丈夫

    【3位】ドイツ(2017年の訪日数:21.6万人)

    ドイツ人は製造業が強い国柄だけあって年間4週間という長い有給休暇を取得することができます。長期間休みが取れることで遠方でも長期間滞在できるのです。

    (出典:SIEMENS)

    旅行するときに一番求めていることは、リラックスできるということ。

    ホテルに泊まって、サウナか温泉で時間を過ごすことはドイツ人にとって最高な旅行。

    自然も好きで、綺麗な大自然の中でゆっくりのサイクリングか散歩に癒されるのも人気。

    観光スポットとしては古いお城と歴史がある建物

    地域の食べ物や飲み物にも興味があるし、ドイツは特にビールの国なので、夜飲むことで満足度が上がります。

    • 面白いポイント:日本に来るドイツからの旅行客の75%は男性、ドイツ人は時間に正確
    • 好きな体験コンテンツ:温泉巡り、自然でのサイクリング・散歩、お城、ビアガーデン、地域の料理体験
    • 英語ペラペラ度:★★★★ 英語は話せるが、少しのドイツ語を話してくれたら喜ぶ

    【4位】イタリア(2017年の訪日数:15.0万人)

    イタリア人が1番重要視しているのは、地域のアートや文化や歴史ある建造物や町並み。なので、美術館に行くのは間違いありません。

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    (出典:Good Free Photos

    また日本との共通点として海と経済の結びつきが強い関係があるので、海に関心を高く示します。

    食事に関しては、ゆっくりとしっかりごはんを食べるイメージが強いです。遅くまで友人か家族と食事することを好みます。

    最後に、イタリアはファッション国としても有名ですので、ブランドや日本の独特の衣装などの体験があれば、興味を持ちます。

    • 面白いポイント:イタリアには東京に比する大都市は存在しないので混雑し、せかせかした場所はあまり好きではない
    • 好きそうな体験コンテンツ: 海での体験、アート・博物館、日本の民族衣装、ショッピング、食事体験
    • 英語ペラペラ度: ★★  簡単な英語なら大丈夫

    【7位】オランダ(2018年の訪日数:7.2万人)

    ベスト4をご紹介した後は参考までに私の母国オランダを紹介します。

    毎年オランダでは国際旅行フェア‘Vakantiebeurs’が開催されるのですが、アウトドアゾーンが一番広く会場を占有しています。

    ホテルの方がいいと思っているオランダ人もいますが、キャンピングの方が高評価。

    簡単な宿泊+たくさんのアクティビティがあれば喜びます。

    また、オランダは自転車天国と知られており、車よりも自転車をよく利用することもあってサイクリング体験を好みます。

    食事に関しては、ほかの国と異なり、夕食の開始は18時と早く、長く待たされることを嫌がります。ですので、いつでも簡単に食べられるラーメンや屋台の揚げ物などは気に入るでしょう。

    余談ですが、オランダは歴史的に長崎と深い繋がりがあるので、出島を巡る体験は絶対高評価!実際長崎には多くのオランダ人が訪れています。

    • 面白いポイント:悪天候はあまり気にしない、雨が降っても傘を差さないときが多い
    • 好きそうな体験コンテンツ:キャンピング、トレッキング・サイクリング、 屋台巡り、出島
    • 英語ペラペラ度:★★★★★ とてもいい (ほぼネイティブ)

    まとめ

    日本人はヨーロッパというと一括りに考えてしまいがちですが、オランダ人から見るとそれぞれの国の特徴は違います。

    ただ共通していえるのは、自国の文化や歴史と照らし合わしながら観光を楽しんでいること。

    シーボルト 川原慶賀筆.jpg

    長崎と縁深い蘭学者シーボルト(出典:wikipedia

    訪日ヨーロッパ人を迎える際は、そのお客様がどこの出身で、どんな文化歴史的バックグラウンドを持っているのか?

    詳細に調べておくことで、満足度の高いコト消費体験を提供できるでしょう。

    今日の一句

    ”国ごとに 個性異なる 欧米系”

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