【台湾人が語る】訪日台湾人に響くタイトルと商品紹介とは何か?実際の商品を元に解説してみた。
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たくさん有る体験商品の中から、自社の商品に目を留めてもらうために、サイト上で使用する写真はもちろん重要ですが、タイトルや文章も同じくらい重要。キーワードを上手く活用することが効果につながります。
今回は、台湾出身・日本在住6年のコンサルタントから、訪日台湾人の方々の目を引きやすい、台湾の旅行社や旅行サイトでよく使われているキーワードを分析し、そこから見えてきた訪日台湾人に響くタイトルと商品紹介を解説します!
商品タイトルを考える際は、以下2つのポイントを踏まえて考えてみましょう!
1.台湾人に響く言い回しとキーワード
2.台湾人が受け入れやすい商品紹介の文章
詳しく説明していきます。
台湾人に響く言い回しとキーワード
まず、1つ目の台湾人に響く言い回しとキーワードを考えます。
台湾の旅行サイトでよく使われている言い回し
ここでは、台湾の旅行サイトでよく使われている言い回しを見てみましょう。
例えば、台湾でも人気のサイト「All About Japan」の場合。
見てみると、「必吃」「必訪」といった言葉が多用されていますが、それぞれ、「必ず食べるべき」「 ぜひ行きたい」という意味です。
また、「○○限定」「限定○○」という言葉も使われていますが、日本語のまま「限定」の意味です。
続いて、「DiG JAPAN」の場合。
こちらでは「不能錯過」「不可錯過」などの言葉が使われていますが、共に「逃さない」の意味です。「お見逃しなく!」のような使い方ですね。
また、「日本當地人推薦」は「日本人オススメ」、「吃到飽」「喝到飽」はそれぞれ「食べ放題」「飲み放題」の意味です。
こういった言葉をタイトルに入れると目を引くことができそうです。
「日本らしい」ものをあえて残す
かつての「Made in Japan」=「いいもの、高級品」の名残で、台湾人は今でも「日本らしい」=「おしゃれ、高級」というイメージを持つ人が多いです。更に、台湾人が使っている「繁体字」は日本語の「漢字」と似ているため、台湾人はなんとなく日本語を読むことができます。
そのため、日本の雑誌はタイトルが日本語のまま、台湾で売られているのが普通。
台湾国内の商品や店の看板まで、日本語で書かれているものも、かなりの数あります。
ちょっと脱線しますが、台湾人のゆるい国民性のせいもあってか、街中には、おかしな使い方をしている日本語がよく見つかります(笑)
上記の理由から、商品紹介を繁体字に翻訳する際、台湾人が馴染んでいる日本語で通じる場合は、なるべく日本語をそのまま使いましょう!
参考:その他、台湾人が見慣れている日本語
「女子力」 「散策」「日和」「激安」「見学」など
人気サイトで使用率が高いキーワード
続いて、人気サイトの使用率が高いキーワードを見ていきます。
まず、以下①~④のような一般の方向けのサイトで、よく見られるキーワードは「紅葉」「桜」「グルメ」「温泉」「お酒」「ロケ地」「銀杏」「スイーツ」「アウトレット」「雪」「お土産」「和牛」……などです。
①MATCHA
https://matcha-jp.com/tw/
②All About JAPAN
https://allabout-japan.com/zh-tw/
③DiG JAPAN
https://digjapan.travel/zh_TW/
④tsunagu Japan
https://www.tsunagujapan.com/zh-hant/page/3/#newest-top
以下⑤のようなDEEP旅行者向けのサイトで、よく見られるキーワードは「コーヒー」「音楽」「芸術」「特色」「ローカル」「カレー」「パン」「個性」……など
⑤Here Now
https://www.herenow.city/zh-tw/tokyo/article/(日本語版あり)
上記5つの人気サイトにおける使用率が高いキーワードランキングは以下の通りです。
タイトルを構成する
以上の言い回しやキーワードを元に、実際にタイトルを構成してみましょう。
キーワードを入れる、タイトル構成の提案例
例1
例2
台湾人が受け入れやすい商品紹介の文章
続いて、商品紹介の文章について考えてみましょう。
商品紹介の文章を作る際の注意点
台湾人に対しての商品紹介の文章を作る際に注意しておくべきことがいくつか有るので、見ていきましょう。
・送迎サービスの表記
台湾人は欧米人とは異なり、冒険精神は薄く、めんどくさがり屋な人が多いです。地方で大きな荷物を持ち、バスに20~30分乗るというのは遠いという感覚です。なので、最寄駅から徒歩10分を超える場所の場合は送迎サービスが必要となります。もし、無い場合は、どこで降りたら良いかも分からず、不安とめんどくささから、予約を諦めてしまうかもしれません。
・移動距離の目安
最大、電車20分・徒歩10分が目安となります。台湾は土地が狭く、普段の生活では、電車20分・徒歩10分で目的地に到着できます。空港や新幹線の駅など、主な移動拠点からの距離は予約するかどうかのポイントになります。
・持ち帰り
食べ物も、手作りした作品も、参拝後のお守りも、小さいおまけを。何かしら持ち帰れるものがあれば、予約する確率が高まります。
商品紹介の翻訳をする際の注意点
商品紹介の文章を翻訳する場合に注意しておくべきことも見てみましょう。
・集合場所は必ず日本語で表記
体験商品においては、集合場所の表記がとても重要。最寄駅から集合場所まで距離がある場合、観光客はGoogleマップで調べるか、地元の人に聞くか。Googleマップで調べる場合、集合場所の名称をそのままコピーして貼り付ける方が確実なので、予約サイトやメールの記載内容は日本語で表記した方が良いです。地元の人に聞く場合でも、集合場所の名称を日本語のまま見せるほうが間違いないでしょう。無理に当て字で翻訳をすると、通じない可能性が高くなってしまいます。
・固有名詞は日本語のままでOK
固有名詞については基本的に日本語のままで大丈夫です。ただ、その場合、意味だけでなく、読み方(アルファベット)も一緒に記してあげましょう。翻訳する際の手間はかかりますが、訪日台湾人目線からすると、読み方がわかることで、自分からも、ある程度、地元の方や施設の方とコミュニケーションができ、その体験において、目に見えない価値をもっと感じることにつながります。
例:
「いただきます(Itadakimasu)」、「日本的武士・侍(samurai)」「集合地點:JR石巻駅Reborn-Art Festivalインフォメーションセンター(Information中心)前」
・施設名は連絡先のところだけに
タイトルに施設名を入れたいという希望があるかもしれませんが、正直なところ、施設名は観光客にとって、あまり重要ではありません。大事なことは、肝心な商品の内容やキーワードを邪魔しないこと。施設名は、連絡先のところに入っていればOKです。
・なるべく、くだけた表現で
台湾人はくだけた表現を好みます。 楽しそうな体験内容なのに、日本語をそのまま繁体字に翻訳してしまうと、台湾人からは「これ、教科書みたいな書き方で面白くなさそう」と思われてしまいがち。せっかく時間をかけて翻訳をしても、良い体験の魅力が台無しになってしまいます。ネイティブの翻訳者に依頼する際は、口調や表現も話し合った上で決定した方が、より売れる商品になります!
まとめ
どれも、ささやかなコツですが、ひとつひとつを積み上げていくと、台湾人に響く商品紹介になります!
今日の一句
”台湾の 訪日観光 言葉から”