【台湾人が語る】訪日台湾人の心をつかみ集客につなげる写真とは何か?
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台湾⼈だけでなく、世界の傾向として、皆が「映える」写真に魅了されています。
今回は台湾マーケットにおいて何が「映える」のか?
地域ブランディング研究所台湾人スタッフのゴショウセンがでご紹介します。
台湾人は個人SNSを旅行先情報として重視する
私の20代後半〜30代後半の友達(台湾人)は、普段、インスタグラムとFacebookで収集した情報をベースに、旅行を計画します。
両者とも文章は載せられるものの、やはり写真の影響力が高いです。
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Jessy Huさん(@jessyfactory)がシェアした投稿 – 2019年 2月月20日午前4時05分PST
また旅行サイトでは下記2つのサイトがメイン。
いずれも写真を前面に訴求したサイトになっています。
出典:HereNow city
台湾人は⾃分が素敵︕と思った場所を選んで、⾃分で旅程を組み上げる人が多数なのです。
インフルエンサーよりも身近な友人・知人の情報を重視する
SNSで情報発信というとインフルエンサーを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし実際は身近な家族・友人・知人経由のSNS投稿を信用します。
なぜならインフルエンサーの投稿はビジネス色を帯びているからです。
クチコミサイト・ブログの信用度は下がっている
また、クチコミサイトやブログに対する信用度も下がってきています。
広告主からお金をもらって記事を書いている制約があるのか、
- 載っている情報は
- 誰でも知っている内容が多く
- 情報が加⼯されすぎていて
うさんくさいと感じるからです。
もしブロガーさんなどを活用し集客を検討されている方は、あまり記事内容に過度に干渉しない方が良い結果になる可能性が高いと思います。
映えるものが旅行動機になる理由
SNSでは多くの「いいね」がつくと嬉しいものですが、台湾人はこの傾向がより強いです。
例えば
- 「どうしたら、このような素晴らしい写真を撮れますか」
- 「この素敵なところはどこですか」
といった投稿を見た人から日本通と思われるリアクションを楽しみにしている台湾⼈がたくさんいるのです。
この理由は
- 台湾人の気質として独立心が強く個を主張したい
- 訪日経験者が多く普通の情報では物足りない
といった要因があるからと私は考えています。
ちなみに私は台湾に帰る度に親戚から
「今度日本のココに行くんだけど知ってる?アナタ行ったことないでしょ?」と自慢攻勢を受けます笑
つまりあまり周知されておらず写真映えするものに対し台湾人は強い訪日動機を喚起されるのです。
台湾人ウケする写真の4要素とは?
(1)希少性
⻘⾊のラーメンやレモンラーメンを最初に⾒た時は本当に衝撃でした。
台湾もラーメンブームで、⼀⾵堂、⼀蘭などが台湾に進出したにも関わらず、⽇本に来た台湾⼈は必ず、これら名店の「本場」に⾷べに⾏きます。こんなブームの中で、みんなの注⽬を集めたのは、こちらの⻘⾊ラーメンです。
美味しいかどうかは置いておきますが、まずはお店に⾏って、写真を撮りたい︕というのが⽬的になります。
[⻘⾊ラーメン]
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ramen_mediaさん(@ramen_media)がシェアした投稿 – 2019年 6月月22日午後8時48分PDT
(2)ストーリー性
「毒ガスの製造⼯場だった島と、うさぎがたくさんいる島」というギャップが台湾⼈に刺さっています。
こちらの記事では「マップから消えた島」というキーワードで、読者の注⽬をねらい、⼤久野島の歴史を語りながら、うさぎたちと遊べるところを紹介しています。
今は台湾⼈の⼈気スポットです。
[⼤久野島]
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peachさん(@usagijima)がシェアした投稿 – 2018年12月月1日午前5時48分PST
(3)新規性
抹茶を売っているお店は多く、台湾⼈にもよく知られているお店がたくさんあります。
激しい競争の中で、ちょっと変わったかたちで「映える」商品に変⾝させ、また新しいファンをつくっています。京都に⾏ったら、ここの抹茶を買いたくなること間違いなしです︕
[インク瓶に⼊った抹茶]
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MR 抹茶共和国さん(@matcharepublic_)がシェアした投稿 – 2019年 5月月10日午前5時16分PDT
(4)レトロ感
⽇本⼈には当たり前、⽇本の⽇常 ⽇本⼈が⾒慣れているレトロなせんべい屋さんや駄菓⼦屋さんは、実は台湾⼈にとっては「ザ・⽇ 本」が伝わる素敵な場所。
実際に友達を連れて⾏ったら、シャッターがとまらないほど、ずっと撮影していました︕
[⾕中せんべい]
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Yanaka, Taitou-ku, Tokyo sincerity spring temple. It is a traditional rice cracker shop.
midnightramblerさん(@takeshiyoneyama)がシェアした投稿 – 2015年10月月5日午前8時49分PDT
【まとめ】日本の受入側でできることは何か?
こちら2つの写真を見て下さい。
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tacoさん(@sfctaco)がシェアした投稿 – 2019年 8月月9日午後3時51分PDT
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仙台の風景Hiro Kurokawaさん(@hiro_kurokawa)がシェアした投稿 – 2019年 3月月10日午後9時27分PDT
私の台湾人の友人は、後者の方がより旅行喚起が高まると言いました。
同じ被写体でも構図や見せ方によって反応が大きく変わります。もし適当に写真撮って広告やHPに載せておけば大丈夫と考えられていたら非常にもったいないです。
訪日台湾人を集客したいと考えられている方は、1枚の写真に対してこだわり抜く事をおススメします。
1枚の写真が写真映え・日本通になりたい台湾人に伝わり訪日。
そして彼らの写真が家族・友人・知人伝手に広まり、積みあがっていく事でしょう。
今日の一句
”日本通 語れる写真 強い写真”