第3回『Attractive JAPAN Award』発表!大賞は、株式会社たびぞうのサステナブルなEVトゥクトゥクでコウノトリ×玄武洞のキセキを巡る「城崎ぷちたび」
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地域ブランディング研究所は7月19日、全国の着地型滞在プランを提供する事業者・団体を表彰する第3回『Attractive JAPAN Award』を発表しました。
Attractive JAPAN Awardとは?
『Attractive JAPAN』は、日本全国のプレミアムな文化体験・自然体験等を400件以上を取り扱う、体験プラン予約プラットフォームです。
地域ブランディング研究所は、Attractive JAPANを通じ、地域独自の資源や文化を伝え、その地域が持続的に発展するよう、後世に残していくための活動を行っている事業者・団体の取り組みの紹介や、魅力ある着地型滞在プランの販売プロモーションを支援しています。
2020年より、各地域で様々な取り組みにチャレンジしている事業者・団体を表彰する場として、『Attractive JAPAN Award』を実施。地域振興やサステナブルツーリズム、インバウンドに関わる専門家及び、Attractive JAPANスタッフの投票による各評価項目の総合点数により、第3回では3賞の受賞が発表されました。
大賞は、株式会社たびぞうのサステナブルなEVトゥクトゥクでコウノトリ×玄武洞のキセキを巡る「城崎ぷちたび」(兵庫県豊岡市)
地域の独自性や話題性、地域貢献性、感染症対策面、ブッキング数及び来訪数においても成果を上げられているなど、総合的な観点で評価を集めた事業者・団体に贈られる、アトラクティブジャパン大賞。第3回では、株式会社たびぞう(兵庫県豊岡市)が選ばれました。
2021年より排気ガスが無く、音も静かで環境に配慮した小型設計の「EVモビリティ」を活用したセルフガイドツアーを開始。城崎温泉旅館協同組合から委託を受け、月間約400人以上の受入、累計約3000名の誘客に成功し、城崎温泉周辺の魅力スポットの回遊性を拡大することで関係人口の増加にも貢献しました。
城崎温泉界隈の自然豊かな景色を見ながら、点在する観光スポットをEVバイク等を使うことでつなぎ、タッチポイントを創出することで、地域全体の滞在時間を上げることにも成功しています。また、コロナ禍で団体旅行が減った中、個人旅行かつセルフガイド形式にし、個人や家族でEVモビリティを使って移動することで感染症対策もでき、マップを見ながら独自のプランを作り周遊できるという利点にも繋がりました。
まさにニューノーマルな旅のスタイルとして先進的な体験プランの確立ができている点や、地域貢献度などが総合的に評価され、審査員からも「野生復帰を目指すコウノトリを取り上げている点が素晴らしい」「EVバイクやトゥクトゥクの話題性がある」「竹野海岸など知名度があまり高くない地域資源も、周遊させることでうまく取り入れている」と高く評価されました。
<代表プラン>
『サステナブルなEVトゥクトゥクで天然記念物コウノトリ×玄武洞のキセキを巡る 、城崎ぷちたび』
コウノトリの野生生息を支える城崎の豊かな自然環境との共生を目指し、環境に配慮した「EVモビリティ」に乗り、点在する観光スポットを巡るプラン。城崎温泉やコウノトリ探し、パワースポットの玄武洞と円山川に浮かぶ島を一周することができ、セルフガイドで「ぷちたびマップ」を見て寄り道をしながらフォトジェニックな旅を楽しめる企画。
地域アイデンティティ賞 NPO法人おおぎみまるごとツーリズム協会(沖縄県国頭郡大宜味村)
そこでしかできない、地域の独自性や資源を活かした取り組みをしている事業者・団体に贈られる地域アイデンティティ賞は、NPO法人おおぎみまるごとツーリズム協会(沖縄県国頭郡大宜味村)が選ばれました。
2021年には世界自然遺産にも認定された大宜味村。世界五大長寿地域「ブルーゾーン」にも選ばれる世界屈指の長寿の村であるという地域性を活かし、その住民の方から伝え知るという、ここでしかできない強い地域アイデンティティをプログラム化しました。通常の旅では味わえない、地域や住民同士の支え合いの風土、ゆいまーる精神と健康的な文化・生活習慣が根付いてる姿を住民の方から伝え知ることができる点は、ウェルネス&ウェルビーイングツーリズムなど「健康」や「幸福」をキーワードとした旅が関心を集める中で高い注目を集めています。地域側、観光客が無理ない形で関わり合え、集落文化暮らしそのものをプラン化できている、先進的な取り組みと言える点で地域アイデンティティ賞に選ばれ、審査員からは、「経済的にも人員的にも地域恩恵に繋がる」「民泊とキャンプ型の滞在の2種類から選択できる点も良かった」と評価されました。
<代表プラン>
『長寿の村で三線の音色と焚き火に揺られる地元おじいおばあ交流&滞在プラン』
世界自然遺産エリアの入り口にあたり、長寿の村と知られる大宜味村で、地元のおじい、おばあと交流しながら宿泊ができる1日滞在プラン。地元食材(いのぶた、季節の野菜、季節の魚)を使ったBBQで長寿村の食文化も楽しめる他、コミュニティハブ「公民館」での交流や沖縄民謡「カチャーシー」を体験することで、村の精神性や生活風習に触れることができる。
サステナブル賞 株式会社こはく(石川県金沢市)
環境への配慮や地域文化を持続可能な取り組みで発信しているなど、サステナブルツーリズムの観点における取り組みや体験を提供している事業者・団体に贈られるサステナブル賞は、株式会社こはく(石川県金沢市)が選出されました。
サステナブルツーリズムの主な観点である「社会経済、文化、環境」全てに配慮した取り組みを展開。加賀野菜をはじめとした地元食材を使った料理で金沢の食文化をもっと知ってもらい、食材をお届けする中では環境面にも考慮し、これらの活動が域内消費として経済にも貢献しました。コロナ禍では、インバウンド対応した料理体験にとどまらず、金沢食材を詰め込んだ「イチバのハコ」を通じて食文化を伝え、プラ軽減やCO2軽減、フードロスの問題に取り組むなど、環境面にも考慮した商材を提供。また、近江市場でのオンラインツアーの企画を立ち上げるなど、持続可能な体験モデルを創造し続ける取り組みを行っていることにも注目されました。グローバル・サスティナブル・ツーリズム協議会(GSTC)の公式認証機関である「トラベライフ」にも加入するなど、観光事業で作る持続可能な取り組みに挑戦されています。審査員からは、「プロの案内でその場で買えるというのは大きな魅力」「オンラインだけでなく現地に足を運びたいという顧客の拡大にも繋がる」と評価されました。
<代表プラン>
『お家で見て、選んで即購入!明日のおかずを食の宝庫金沢で、ただいま大人気のオンライン近江町市場お買いものツアー』
金沢の食文化を支え続ける市場の一つ「近江町市場」を存分に楽しめるオンラインツアー。地元料理を知り尽くした料理研究家 谷口直子氏がガイドを行い、市場のまわり方やいい食材の見分け方、おすすめの料理などを教えてくれます。ツアー中におすすめした商品をその場でご購入することもできる、金沢の食文化を満喫できるプラン。
今後のトレンドを見据えた受賞地域の取り組み
第3回『Attractive JAPAN Award』では、コロナ禍においても歩みを止めず、地域独自の資源や文化を発信し、withコロナで果敢に挑戦した取り組みやサステナビリティを考慮した先進的な取り組みを行っている事業者・団体が高く評価されていました。何気ない風景や日々の暮らしの中にある、その地域でしか出せない魅力を発掘し、後世に続く観光のあり方を考えていく際に、今回受賞の取り組みが参考になります。
なお、『Attractive JAPAN Award』受賞者には、表敬訪問と併せて表彰イベントが行われます。Attractive JAPAN ラボでも、受賞者への取材を実施し、各地域での取り組みなどをご紹介していきます。