【現地レポ】ラーメン1杯5,500円もするニューヨークで本場のコト消費を研究してきた。
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コト消費志向の高い欧米系訪日外国人の中でも最大勢力を誇るアメリカ人観光客。
彼らはどんなアクティビティ・コト消費を求めているのでしょうか?
その実態を探るべく、アメリカ最大の都市ニューヨークに行き、実態を調査して参りました!
アメリカ・ニューヨークでイメージするもの
みなさん、ニューヨークといえば何をイメージしますか?
差しあたって下記を思い浮かべる方が多いかと思います。
- 自由の女神
- タイムズスクエア
- セントラルパーク
- 映画・ミュージカルの舞台
- etc
この「〇〇〇といえば■■■」というイメージはコト消費において、ここでしか味わえない体験を演出する重要な要素です。
ニューヨークのアクティビティと相場
実際ニューヨークで販売されていたコト消費体験をリストアップしてみました。
(料金は1ドル=110円)
【ミュージカル】スクール オブ ロック (前方席)
スクールオブロックはブロードウェイで公演されるミュージカル。元々映画作品だったもののリメイク版です。
お値段は前側中段席で 147ドル(¥16,170)
ちなみに同場所で公演されるライオンキングは265ドル(¥29,150)
日本で劇団四季が講演するライオンキングは一番高い席でも¥10,800ですので、およそ3倍もの価格差があることになります。
ミュージカルの本場ってすごいですね。
【超展望台】Top Of The Rock
ニューヨークで3番目に高いロックフェラーセンターに登り、360℃のニューヨークを一望できる展望ツアー。お値段59ドル(¥6,490)
屋上な上にガラス張りで開放感があり、気分はスパイダーマン!
ちなみに高さ450mから東京を一望できる、スカイツリー天望回廊のお値段は¥3,090です。
【VR体験付き】ニューヨーク市街地バスツアー THE RIDE
ニューヨーク市街地をバスで回りながら、昔の様子をVRで体験できるツアー THE RIDE。お値段は1.5時間で54ドル(¥5.940)
東京都内を90分で回るはとバスツアーが¥2,000ですから、ミュージカル同様3倍もの差があります。
ちなみにこのTHE RIDEツアー いろんな種類があり、一番高いものだと夜の部で60分: 79ドル(¥8,690)もします!
冷静に日本の類似サービスと比較するとかなり高いのですが、それでもニューヨークでしかできない体験だもんなーと興味を掻き立てられ財布のひもが緩んでしまいました。
1杯5,500円もする一蘭のできたてラーメン
続いてニューヨークにおける日本食のコンテンツパワーを調査するべく、ブロードウェイ界隈にあるラーメン一蘭に行ってきました!
驚くべきはその価格。おススメセットが39.98ドル(¥4,398)!
税金とチップを加えるとお値段なんと50ドル(¥5,500)!
日本で同じセットを頼むと1,900円
ちなみに日本で同じセットを頼むといくらになるのか?一蘭 浅草店を調査した際のデータを元に計算してみると・・・
- ラーメン+半熟塩ゆでたまご:¥1,010
- トッピング特集:¥500
- 抹茶杏仁豆腐:¥390
計¥1,900円也
価格差としては約3倍も開きがあります。
まとめ
以上ご紹介したコト消費体験を日米比較でまとめると下記の通り。
日本 | アメリカ | 価格差 | |
---|---|---|---|
ライオンキング | ¥10,800 | ¥29,150 | 2.7 |
展望台 | ¥3,090 | ¥6,490 | 2.1 |
バスツアー(1.5h) | ¥2,000 | ¥5,940 | 3.0 |
一蘭おすすめセット | ¥1,900 | ¥5,500 | 2.9 |
類似のコンテンツを比較すると2~3倍アメリカの方が高いですね。
裏を返せば、日本の体験コト消費が安いと考えることもできます。
今回アメリカに実際足を運んで感じたのは、そこでしかできない体験・価値のあるものに対して、アメリカ人はきちんと対価を払う文化が醸成されているということ。
日本の各地域も、保有資源をとことん磨き上げ、そこでしかできない特別な体験を作り上げることで、大きな経済効果をもたらすことができると確信しました。
私たちは広島県をはじめ、多くの地域の体験プログラム醸成のお手伝いをさせて頂いております。
インバウンドを多く呼び込みたいけど、何を打ち出していけばよいか分からない自治体・地域の方々、お気軽にご相談ください!
今日の一句
”コト消費 3倍価格で 売れてゆく”