おしゃれな隠れ家カフェや老舗グルメがあふれるまち、文士・芸術家のまち田端。
どこか懐かしい下町情緒あふれる田端には、心落ち着く名店やカフェがあります。日常のワンシーンにほっと一息できる時間を過ごしてみるのもいいかもしれません。田端グルメは絶品うどんから焼き立てパンまで幅広いジャンルで楽しむことができます。そして、文士・芸術家が集まったまちでもあります田端では多くの足跡を感じることができます。小説家にファンの方やマニアの方にはたまらない街である田端。そもそもなぜここに多くの文士や芸術家が集まったのでしょうか?町の歴史と共にクローズアップしていきたいと思います。また、ドラマの撮影地であることから「物語が生まれるまち田端」ともいわれています。作品と共に街の一部をご紹介いたします。
文士と芸術家の田端ストーリー
芥川龍之介や板谷波山をはじめとする、多くの文士や芸術家が住んでいたまち・田端。元々田端は閑静な農村地帯でしたが、明治の中頃から多くの若い芸術家が移り住むようになりました。そして大正になると小説家や詩人といった若い文士達も多数集まるようになり、田端は日本のモンマントル、または田端文士・芸術家村と呼ばれるようになりました。その面影は今もまちのあちこちに残っています。その理由は、明治22年(1889年)、田端からほど近い上野に、東京美術学校(現・東京芸術大学)が設立されたからです。そして大正3年(1914年)、東京帝国大学(現・東京大学)に通う芥川龍之介が閑静な田端に移り住んだことで、室生犀星をはじめ多くの文士たちも住むようになりました。
活気が行き交い 賑わう笑顔 田端駅
2016年に開業120周年を迎える田端駅は明治29年(1896年)に開業し、田端と土浦を結ぶ、後の常磐線の始発駅となりました。明治36年(1903年)には田端と池袋を結ぶ、後の山手線の一部が開業し、田端駅は東日本の鉄道の拠点となりました。現在も約3分間隔で運行するJR山手線JR京浜東北線が利用でき、東京駅約10分、上野駅約5分など主要駅へのアクセスの良さと埼玉県や神奈川県へも1本で行ける大変便利なまちです。「歩いて暮らせる災害に強いまちづくり」をコンセプトにした再開発も進み、駅ビルのアトレヴィ田端や駅前の商店街は、いつも大勢の人で賑わっています。
絶品グルメとドラマの舞台
natural cafe こひきや では、絶品うどんで日本の食文化の奥深さを感じることができます。高い天井と木のあたたかさが広がる、昭和ののんびりとした喫茶店の現代版のおしゃれカフェ。素材ひとつひとつを厳選したカフェメニューに加え、香川でうどんダシの修行をしたご主人が作るうどんも絶品です。そして、BIDはフランスの路地裏のようなおしゃれな店内にたくさんの焼き立てパンを並べるおしゃれベーカリーです。おすすめのラムレーズンブレッドは丁寧に雑味を除き、ラム酒に付け込んだレーズンがぎっしりでおすすめです。
物語の舞台になったこともあるまちの田端は、松下奈緒さん主演の「早海さんと呼ばれる日」や神木隆之介さんの「11人もいる!」に登場します。ぜひご覧になってください!