数多くの一流レストランや高級ブランドが立ち並び、上質な街として知られる銀座。長きにわたり人々から愛されてきた背景には、先人たちが築きあげてきた伝統を大切にしながら、進化を続けてきたからだということが、分かります。銀座のことを深く知れば、今まで以上に銀座の持つ魅力に引き込まれていくはずです。
和魂洋才を伝えるこれからの銀座の進化
「伝統」と「革新」が融合した街、銀座。建築家の隈研吾さんの設計で、歌舞伎座とオフィスビルの複合型施設として生まれ変わった「GINZA KABUKIZA」、江戸切子をモチーフにした外観を持ち、開放的な吹き抜け空間にキリコラウンジという人々の憩いの場を提供する「東急プラザ」、“最高に満たされた暮らし”というコンセプトのもと、発信力を持った質の高いブランドとの出会い、感性を刺激するアートとの出会いを提供する「GINZA SIX」など、2013年から次々と、新たな施設がオープンしました。銀座は、これまで受け継がれてきた伝統や品格を大切にしながら、様々な文化を吸収し、人々の生活に新たな価値を発信し続けています。
銀座人に目利きされた空間で寛ぎのひと時を
本物志向の銀座人に選ばれ、何代も愛され続ける名店の一つが、つきじ治作。1931年に、岩崎弥太郎の別邸を利用し、創業された老舗料亭です。名物の「水たき」は、博多で育った、創業者兼初代総料理長の本多次作氏によって、東京にもたらされました。原材料は、鶏と水のみ。“いつ訪れても同じ味わいを”という創業者のこだわりのもと、たった一人しか名乗ることの許されない「水たき番」によって、創業当時の味が代々受け継がれています。食文化を通して、人々を楽しませようとする創業者の心が今なお感じられます。歴史を感じる店内で、日本が世界に誇る和の「おもてなし」を一度味わってみてはいかがですか?
銀座から徒歩圏内 緑と水の癒しスポット
日本一の繁華街・銀座から歩いてすぐの、緑と水の癒しスポット明石町。かつての外国人居留地があった場所には、今、キリスト教の精神の下に100年以上も診療と看護を実践してきた「聖路加国際病院」を中心に美しい街並みが広がっています。2棟の超高層ビルからなる複合施設の「聖路加ガーデン」、子供たちの遊びの場「あかつき公園」、歴史・文化・天体を学べる「タイムドーム明石」などがあります。また、隅田川両岸に整備された親水テラスからは、辺りの緑、川面を吹く風を感じながら、美しい景色を堪能することができます。明石町は、人々に癒しと安心を与え、かつての異国文化を感じさせてくれる場所です。