PASS THE イシノマキ SPIRIT
震災から7年経った今、みなさんは石巻ときくとどんなイメージを浮かべるでしょうか。震災、復興、、、
今回のインタビューでは、さらにその先、まちをどう面白くしてゆけるか、といったことに目を向け、石巻で活き活き暮らしている方にお話を伺いました。
冊子を読み進めると、実際にエネルギーに満ちた新たなまちに生まれ変わってきていることがわかります。
お話を伺った当初、石巻は震災の影響から、人口の流出を問題に感じている地元の方々がいらっしゃるのを知りました。
そこで今回は地元に住む方に、もっと石巻が魅力あるまちであること知っていただきたいという目的のもと制作。
特に若い世代(高校生や大学生)にはこれから今後石巻に住みたいと思ってもらえるような内容で、「石巻ってこんな面白い大人がいたんだ!」「石巻は面白い」と思ってもらえるような方にお話を伺いました。
地元の高校生とともに
今回の企画は地元石巻高校の新聞部の皆さんと協力して作成しました。学生には、冊子の中心である石巻で活躍する人々のインタビューに協力いただき、地元の方の目線でインタビュー記事が仕上がっています。
石巻にフリーペーパーはたくさんありましたが外向けに編集されたものが多く、震災や復興というキーワードが多く使われていました。
私たちはあえて内向であり、震災や復興ではなく、その先を見ている方々を取り上げました。
石巻の地元の方ではなく外部である私たちが作ったこともポイント。ただし、地元の方と目線がずれないように、地元高校生を入れることで内目線を入れました。
また、この冊子は石巻高校の校長先生にからもご好評いただき、全校生徒にも配布しました。
震災、復興のその先へ
今回、震災や復興にフォーカスを充てるのではなく、その先を見据えて行動を起こしている方々を選出してインタビューさせて頂きました。インタビュー対象者は、まちづくり、地元産業である酒造、水産加工会社など幅広く、さまざまな角度から人々の活動、石巻の力強さを感じることができます。
「石巻を世界で一番面白いまちにしょう!」と語るISHINOMAKI2.0の松村さんは、コミュニティースペースやラジオ番組の制作等、石巻のコミュニティ活性化に向けけ色んな方を巻き込み、精力的に活動しています。また、ヤマトミの千葉さんは、以前より人々のくらしが豊になるような想いのあるものづくりを意識し、ストーリー性のある商品を生み出しています。
インタビューを通しても分かるように、現在の石巻は、地元の人々のエネルギーにより、トンネルを抜け出そうという兆しが見えています。その石巻の様子を、本表紙である、淡い色をした空のもと、カモメが元気に飛び回る早朝の石巻魚市場と重ねています。
新たな一歩へ
石巻高校と協力して制作した本冊子は三陸河北新報社と石巻新聞の2社に取り上げていただきました。また、高校生からは「知らないだけで、石巻にも面白い場所・人がいることを知った。今後は自分たちが見つけていきたい」とコメントをいただきました。このような小さなことが地元愛に繋げられていると感じています。
さらに、本冊子により、地元方々が「石巻は面白い」「石巻には面白い人がたくさんいる」と自分のまちの良さを再認識し、地元のために新たな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
メディア掲載のページはコチラ→https://chibra.co.jp/2018/07/05/ishinomaki_media/