背景
- 東急電鉄が実施する大学生・大学院生対象の長期インターンシップ「まちの魅力発信体感プログラム」にて、魅力発信媒体作成における理解を培うための実践的なメニューが求められていた
地ブラの提案・成果
- 建築・まちづくり系人材の育成・マッチングを支援する弊社が、まちの魅力を発掘・発見する手法としてまち紹介の冊子制作を体験するプログラムをサポート。講義・実習を織り交ぜながら冊子制作ノウハウをレクチャーし、学生が実際にまちを歩き、取材・編集作業のプロセスを支援した
- 冊子づくりを通して、学生がまちづくりの仕事の魅力を体感し、東急沿線の理解につなげる機会をつくった
「日本一住みたい沿線」「日本一訪れたい街」「日本一働きたい街」という3つの日本一をめざす東京急行電鉄株式会社(以下東急電鉄)が主催するインターンシップ「まちの魅力発信体感プログラム」。2016年10〜12月の期間で、大学生・大学院生30名を対象とした当プログラムは、東急線沿線の「まちづくり」の事業を理解し、自身の手で伝える過程を体感してもらうことで学生自身に「今後必要となる理想のまちの実現」にはどのような取り組みが必要かを、思い描いてもらうことを狙いとしていました。
このプログラムに、建築・まちづくり系人材の育成・マッチングを行う弊社が、学生にまち紹介を目的とした冊子作りを行うカリキュラムをサポート。 キャリアをスタートさせる直前の学生たちに対し、まちづくりの仕事の面白さの理解と東急沿線の魅力の再発見を目的に、講義を行いました。
地ブラのソリューション
弊社では、まちづくりや地方創生に関心のある学生がまちづくりを学ぶ機会として、学生自らがまちを歩き、取材・ライティングを担当して冊子作りに関わるインターンシッププログラムを実施しています。この「まちの魅力を発信する、おさんぽBOOK『まちぶら』」の発行数は、2018年現在70冊を超えます。 この『まちぶら』の実績が評価を得、「まちの魅力発信体感プログラム」では『まちぶら』同様に、インターンの学生が東急沿線を舞台としてまちを取材して冊子をつくるカリキュラムをサポートすることとなりました。
座学
座学の授業にて、全3回に渡ってまちの現状把握や課題について講義を行い、学生たち自らが主体的にコンテンツをつくりあげるための手法を伝授しました。
- 東急沿線の沿革やまちについての現状把握
- 未来を見据えた日本のまちの課題把握 (人口減少やインバウンド、ブランド化への対応の必要性など)
- 冊子制作・取材・編集のノウハウレクチャー
冊子制作の講義では、過去のまちぶら発行物である「日吉物語」や「綱島物語」を参考文献とし、実際に行われた制作プロセスの説明を織り込んで解説を行いました。
実地
渋谷・代官山、自由が丘、二子玉川、たまプラーザの沿線エリアを選定し、それぞれのまちを学生が歩いてリサーチしたのち、まちの魅力として何を伝えるべきか、ディスカッションによりコンセプトを設計。12ページの台割およびデザインイメージを詰めていきました。その後、取材・撮影、原稿作成の編集作業も学生たちが行い、印刷工程も学びながら冊子を完成させました。
成果
「totte++(とってぷらぷら)」とタイトルをつけ冊子が完成。田園都市線、東横線、大井町線など東急沿線のまちに配布しました。インターン学生たちが体感したまちの魅力がぎゅっと詰め込まれた「totte++」は、沿線に住む方々に広く受け取っていただきました。
参加した学生たちからの感想として「魅力を発掘・発信することは想像以上の難しさとやりがいを感じた」「プログラムを通して、東急沿線及び東急自体の歴史や社風、働きがいを感じることができた」という感想が多くあがり、好評のプログラムとなりました。
担当者よりひとこと
地域ブランディング研究所 イノベーション人材事業部
部長 大藤 恵人
イノベーション人材事業部は、日本の未来を支えるまちづくり人材を育成するため、建築系学部の学生やまちづくりに関心の高い学生に向けた就職セミナーの開催、およびキャリアアドバイスなどを行っています。まちづくり関連企業の採用担当者様とも多く交流を持っており、企業側のニーズと、学生たちがこれからスタートするキャリアをつなぐ役としてよりよい成果を生み出すよう日々仕事に取り組んでいます。
その一つとして企業が開催するインターンプログラムのサポートを行っており、学生に充実感や気づきを与えられ、かつ企業のファンづくりにもつながる双方に満足度の高いインターンプログラムを開発しています。
より魅力的なインターンシップを計画したいご担当者様はぜひご相談ください。
ご相談・お問い合わせはこちら