1/25(金)、(一財)沖縄観光コンベンションビューロー様主催のワークショップ、「欧米をターゲットとした広域周遊観光におけるサステイナブルツーリズムのための高付加価値商品開発調査事業 第1回ワークショップ〜欧米富裕層市場をターゲットとした観光資源の磨き上げと受入れ態勢の構築〜」が沖縄県内の会場にて開催されました。
弊社は業務委託としてワークショップの運営を担当いたしました。
基調講演では、日本政府観光局(JNTO)市場横断プロモーション部 マネージャー代理(富裕層ご担当)の小林大祐様に、欧米富裕層市場の最新の動向について、またNPO法人 日本エコツーリズムセンター 共同代表理事の森高一様に、サステイナブル・ツーリズム(持続可能な観光)に関する国際認証や日本の動きについて、お話しいただきました。
その後、小グループに分かれ、参加者の方・講師の方を交えてのディスカッション等を行うワークショップを実施。
弊社代表吉田がファシリテーターを務めました。
未来へとつながる沖縄の観光をつくるために
沖縄は、衣・食・住・伝統工芸・芸能など、独自性あふれる生活文化の宝庫であり、歴史を紐解いてもアジア大陸から直接伝搬してきた文化を継承していたりと、そもそもが国際色豊かな文化が花開いている場所でもあります。
こうした沖縄の「ここにしかない」バックストーリー豊かなコンテンツには、欧米富裕層にリーチできる魅力が十分にあることや、その魅力に誇りを持って世界にアピールし発信していくことも必要であること、また、富裕層については必ずしも多言語対応の職員・スタッフを自社で抱える必要はなく、専門の通訳ガイドと契約しいつでも呼べる体制を構築するほうが望ましいことなど、今回のワークショップを通して様々な提言や気づきを得ることができました。
沖縄のDNAと沖縄ならではのストーリーを大切にしたいと語る参加者の方々との意見交換は、私たちにも大変刺激になりました。
何世代にもわたって持続してきた地域の伝統や文化、自然環境、集落等の共同体が、本物を見たい知りたいという富裕層の方々にとっては大きな観光資源になります。また、観光にいらしたお客様からいただく適正な利益は、これからも地域の伝統や文化を育み支えていく人たちを育て、自然環境の維持や集落共同体が次の世代へと持続するための良い循環へとつながります。
沖縄らしさを維持しながら、高付加価値で発展性の高い観光のあり方について、私たちも追求していきたいと考えています。