【コト消費】なぜ欧米人はトレッキングが好きなのか?宮島弥山で登山し分析してみた。
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トレッキングは人気コンテンツである。
全国のコト消費を眺めていると、トレッキング(登山)というコンテンツが一定の人気を博しています。
ではどれほど人気なのか?
4月に社員旅行で宮島に足を運んだ際に、実際に登山して確かめてみました。
宮島のトレッキングは全国コト消費ランキング24位
ちなみに今回登った宮島の弥山は、トリップアドバイザーが発表した外国人に人気の日本の観光スポット ランキング 2016にて24位。
30位が白川郷の合掌造り集落ということを考えると、なかなかの評価です。
すれ違う外国人72人に出身国を聞いてみた。
実際どんな方々がトレッキングしているのでしょうか?大聖院ルートから登山中にすれ違う外国人に声をかけて調査してみました。
調査の概要
実施日:2018年4月1日(日)
ヒアリング人数:72名
ルート:大聖院(ロープウェイルートは除く)
圧倒的なヨーロッパ比率
調査日は1日だけのためあくまでも参考データではありますが、結果は下記の通り。
スペイン・フランスが頭ひとつ抜けています。
また日本人10人のほとんどが広島から来た人々。他県から来てわざわざ登山する人はほとんどいませんでした。
上記国々をエリア別に分類してみると、なんと8割が欧州ヨーロッパの人々でした。
広島に来た外国人の比率データ
念のため、広島に来た訪日外国人の内訳について統計データを調べてみると・・・
興味深いことに広島県全体と宮島が位置する廿日市市とでは、構成比が異なっていました!
(出典:平成29〔2017〕年 広島県観光客数の動向 より作成)
例えば広島県全体だとアメリカ合衆国が筆頭ですが、廿日市市ではフランスが最大勢力になっています。
これはフランスの世界遺産モン・サン=ミッシェルと宮島で相互プロモーショーンを行っているためです。
さらにエリア別に見ると、広島県全体ではアジア勢が最大に対し、廿日市市では欧州勢が最大勢力でした。
(出典:平成29〔2017〕年 広島県観光客数の動向 より作成)
欧米人はプロセスを楽しんでいる
ところで欧米人はなぜ厳島神社を見るだけではなく、時間も手間もかかるトレッキングをしていたのでしょうか?
トリップアドバイザーに英語の口コミがあったので、内容を確認してみました。
(出典:トリップアドバイザー 弥山の英語口コミ)
- Great effort that pays off(大きな努力が報われます)
- A tough climb, but the view is worth it(道は険しいが景色は素晴らしい価値がある)
- It was a great exercise & stay there for 3 hours, good scenery(とてもいい運動+良い景色で3時間滞在しました。)
- But the lookout over the inland sea and Hiroshima was well worth all the energy spent.(アップダウンが何度もあったが、広島湾を見渡せる景色はエネルギーを費やすだけの価値があった)
レビューの中で多かったのが下記キーワード
reword:報われる
exercise:いい運動
worth:価値がある
数々のレビューを眺めてみて、彼らは得られる結果だけでなく、そこに至るまでのプロセスも味わっているように感じられました。
まとめ
社員旅行で登山中にすれ違った外国人のデータを元に、トレッキングについて分析してみました。
たとえ時間と労力がかかっても、得られるものが素晴らしい体験であれば、そのプロセスさえもコンテンツとして楽しむ欧米人のマインドには、コト消費開発の大きなヒントが隠れているのではないでしょうか?
今日の一句
”ご褒美を もらえるまでが 楽しいね”
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