【コト消費No1】オーストラリア人はどんな体験に大金を払っているのか?
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体験に万単位のお金を投じるオーストラリア人
訪日外国人消費動向調査の結果では、コト消費に関してオーストラリア人が他を圧倒していることが分かっています。
(出典:訪日外国人消費動向調査より作成)
では一体彼らはどんな体験に大金を投じてくれているのでしょうか??内訳を見てみましょう。
ウインタースポーツの高い利用率
娯楽サービスの詳しい内訳を記したものが下記グラフ。1-3月(1Q)に7-8割の方がウインタースポーツ(スキーリフト・スキー用品レンタル)を楽しまれていることが分かります。
(出典:訪日外国人消費動向調査より作成)
主要諸外国と比較しても、際立っています。1-3月期に日本に訪れるほとんどのオーストラリア人はウインタースポーツを目的に来ているわけです。
(出典:訪日外国人消費動向調査より作成)
ウインタースポーツの高い利用単価
1人あたりの消費金額を見てみると、やはりウインタースポーツの消費単価が際立っています。
(出典:訪日外国人消費動向調査より作成)
主要諸外国、特にアジアと比較してもやはり圧倒的です。
(出典:訪日外国人消費動向調査より作成)
なぜ日本に来てまでウインタースポーツをするのか?
では、なぜオーストラリア人はわざわざ日本まで来てウインタースポーツをするのでしょう??そこには日本にわざわざ来たくなる理由がありました。
オーストラリアも雪は降る
オーストラリアはカンガルーが飛び交い、年中暖かいイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ですが日本同様に四季があり、降雪する地域もありウインタースポーツを楽しむ文化が成熟しています。
カンガルー注意標識の横でスキーをするオーストラリア人
(出典:traveller.com.au)
日本と季節が逆
対して日本はオーストラリアと季節が逆。オーストラリアが暑いときは日本は寒い。つまりオーストラリア人が夏場にウインタースポーツをしたくなった際出てくる選択肢として日本が出て来るわけです。
時差の影響が少ない
日本とオーストラリアは経度がほぼ同じ。時差も30分~2時間(季節やエリアによる)と飛行機移動による負担が軽度です。
日本の雪質は世界一
さらに日本の雪質は日本海側の乾燥した空気がもたらすパウダースノー。この軽い雪質はウインタースポーツする上では重要な要素。Yotubeでも日本の雪質に興奮している様子がUP。動画中何度も「オーマイガー!!」が出てきています笑。(1:30頃)
観光庁の調査でも雪質に対する評価がTOP。
(出典:観光庁 日本のスキー場のイメージ調査)
ちなみにオーストラリアの雪はベチョベチョして重いそうです。
オーストラリア人が経営するロッジが増加中
環境の良さに魅せられて、現地でオーストラリア人が経営するロッジが増えています。
例えば、ニセコのスノーガムロッジ、白馬のスノーラインズロッジなどです。
オーストラリア人にとって過ごしやすい宿泊インフラが整備され、さらにオーストラリア人を呼び込む状態となっています。
スキー場エリアで存在感を増すオーストラリア人
スキー場が集中するエリアで訪日外国人数を見てみましょう。
北海道後志地区の場合
香港人とほぼ同数の14万人泊。第2位です。また、増加する訪日外国人の受け皿となるため、後志エリアにリッツやハイアットが予定されています。
(出典:北海道後志総合振興局管内訪日外国人宿泊者数調査データ)
長野県の場合
オーストラリアは台湾に次いで第2位。ここでも存在感が光っています。
(出典:長野県観光関連統計)
まとめ
オートストラリア人は休暇を大事にするため
訪日時も2週間から1か月滞在する人も多くコト消費と親和性が高いです。
また、ウインタースポーツだけでなくトレッキングやマリンスポーツといったアクティビティへの関心も高いです。
高単価を実現するウインタースポーツの成功例を起点に他のコト消費に展開できる余地がまだまだ日本にあります。
今日の一句
”目の前の 見慣れた景色が 惹きつける”