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日本政府観光局(JNTO)の7月速報が発表!
本日16:00、JNTOより7月の訪日外国人数が発表されました。
ニュースでは連日香港デモや日韓関係などインバウンドに悪影響そうな話が報道されています。
しかし実際にフタを開けてみると、7月全体数値は前年比5.6%増の299.1万人。7月の過去最高値となりました。

(出典:日本政府観光局(JNTO)発表資料より作成)
香港・韓国は落ち込むものの、中国が減少分をリカバー
続いて国ごとの内訳を見てみましょう。

予想通り韓国・香港は前年比大きく割り込んでいますが、中国が大きく躍進し減少分を簡単にリカバーしてしまいました。
具体的に数値で見てみましょう。
7月韓国は前年比4.6万人減
こちらが訪日韓国人の月別推移。7月は前年比4.6万人も減少してしまいました。

7月香港は前年比1.0万人減
続いて訪日香港人の減少分は1万人。韓国と比較すると軽微です。

7月訪日中国人は17.1万人増
そして今回増加した訪日中国人は17.1万人。
もともとの母数が大きいため実数での増加人数も大きくなっています。

この大幅な増加要因についてJNTOは
- 夏季休暇シーズン
- 航空便の新規就航・増便
- 1月より継続中のビザ発行要件緩和効果
と報じています。それにしても増加量が半端ないですね。
回帰分析から導かれた2019年訪日外国人予測
7月までのデータを元に2019年の年間訪日外国人数について予測してみました。
算出根拠は下記の通り。
- 7月訪日観光客累計数をX
- 年間訪日観光客をY
として過去8年分のデータを元に回帰分析。

導かれた回帰式は Y = 1.6762X + 570,802
結果現時点での2019年通年 訪日外国人数は 3,347万人 (前年比7.2%増)
となりました。
まとめ
以上7月統計をまとめますと
- 7月は前年比5.4%増の299.1万人
- 香港デモ・日韓関係が大きく影響
- 中国の伸びが香港・韓国減少分を完全カバー
となりました。
8月に入り香港デモや日韓関係を取り巻く状況はより厳しくなっています。これらの影響が実際統計にどれほど影響してくるのか?
インバウンドに関わる者としては早く状況が良くなることを祈るばかりです。
今日の一句
”減少分 完全飲み込む チャイナパワー”
2019-8-21追記
成毛さんにコト消費ラボをシェア頂きました。有難うございます!
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