【2018年09月】関空閉鎖が訪日外国人数にどれほど影響したのか算出してみた。

5年8カ月ぶりに前年度を下回る

9月の訪日外国人数は試練の月でした。

5年8カ月間、前年同月比をずっと上回る状況が続いていましたが、9月初めて下回る結果になったからです。

jnto201810

(出典:日本政府観光局(JNTO)発表資料より作成)

理由は度重なる天災。台風21号や北海道地震により、訪日外国人のターミナル空港である関西国際空港、新千歳空港が閉鎖されてしまいました。

空港閉鎖のインパクトを考える

では空港閉鎖のインパクトがどれほどあったのか?今回を機に考えてみました。

訪日外国人が入国時にどの空港を使っているのか?ヒアリングベースでまとめたデータが下記グラフです。

image

(出典:訪日外国人消費動向調査

関西国際空港が27.7%と全体の1/4以上を占めています。これはインパクトが大きいですね。

また、新千歳空港も5.2%と存在感が。

この割合と、ニュースなどから割り出した各空港の閉鎖期間を元に、全体へのインパクトを計算したものが下記表です。


シェア 閉鎖日数 9月日数 稼働ロス率 全体影響
関空 27.7% 10 31 -32.3% -8.9%
新千歳 5.2% 2 31 -6.5% -0.3%

関空と新千歳を合算すると-9.3%も影響が出ていました。空港閉鎖のインパクトはかなり大きかったことが分かります。

国別では東南アジア・欧米豪が健闘

どの国に対して影響が大きかったのか?国別に前年比伸び率を分解してみました。

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こうしてみると、近隣の東アジア諸国は大きく下がったものの、東南アジアや、イギリスを除いた欧米豪グループは着実に伸びていました。

理由は関西国際空港の国別入国率を見れば一目瞭然。韓国・中国・台湾・香港の4カ国だけで8割以上を占めているから。

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(出典:出入国管理統計

別の見方をすると、被災していない空港に関しては訪日外国人は順調に推移したと言えるでしょう。

過去データから回帰分析⇒2018年通年予測は3,167万人

9月累計データをもとに回帰分析を行いました。

算出ロジックは下記の通り。

  • 9月累計訪日観光客数をX
  • 年間訪日観光客をY

として過去7年分のデータを元に回帰分析

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導かれた回帰式は Y=1.346X + 72,042

結果現時点での2018年通年 訪日外国人数は 3,167万人 (前年比10.4%増)

となりました。

これまでの予測の推移は下記の通り。

JNTO統計月 当社予測値(人)
1月 32,463,131
2月 33,513,973
3月 33,418,358
4月 33,147,995
5月 33,147,899
6月 33,096,948
7月 32,582,406
8月 32,220,469
9月 31,674,802

9月の落ち込みによりこれまでの予想ラインの3,200万人台を割り込んでしまいました。

が、関西国際空港も新千歳空港も再開しているため今後災害が起こらない限り現予想から下回ることはないでしょう。

まとめ

以上、9月訪日外国人統計をまとめると

  • 台風・自身のダブルパンチで5年8カ月ぶりに前年比マイナス
  • 関西国際空港の稼働ロスが東アジアの国々に多大な影響
  • 東南アジア・欧米豪は順調に成長
  • 2018年通年予測は3,100万人以上

です。

10月以降大きな災害がないことを祈ります。ご安全に!

今日の一句

”底堅い 東南アジアと 欧米豪”

 

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