【グラフ・考察付き】訪日外国人10年間の推移を国別に分析してみた。

訪日外国人 年別推移

今でこそあたり前になっているインバウンドですが、過去推移をみると2012年までほぼ横ばい。

が、日本政府は2012年以降アジア諸国を中心にビザ発給要件を緩和。以降毎年前年を上回る成長を続けています。大きな転換期となったのは2014-2015年。この時期に大きく訪日外国人数が伸長しました。

主要因は、中国の躍進。これまで第3位勢力だったのですが、2015年にビザ発給要件が緩和されたことをきっかけに、第1位に踊り出ました。

 

訪日外国人 上位6カ国の年別推移

上位6カ国の年度別推移データを表にまとめました。(単位は万人)

現在は国別訪日数第3位の台湾ですが、2014年は第1位に輝いたことも。

また現在第4位勢力の香港は、2013年までは放置日アメリカ人よりも少なかったです。

 

2008200920102011201220132014201520162017
総計835.1679.0861.1621.9835.81036.41341.31973.72403.92869.1
韓国238.2158.7244.0165.8204.3245.6275.5400.2509.0714.0
中国100.0100.6141.3104.3142.5131.4240.9499.4637.3735.6
台湾139.0102.4126.899.4146.6221.1283.0367.7416.8456.4
香港55.045.050.936.548.274.692.6152.4183.9223.2
米国76.870.072.756.671.779.989.2103.3124.3137.5
タイ19.217.821.514.526.145.465.879.790.198.7

さらに以下 国別にグラフ化。各国の特徴や急増の転換トレンドについて解説いたします。

訪日中国人の推移

一番の変化は2015年、前年の約2倍に成長。

ビザの発効要件緩和やLCC及びクルーズ船など安い移動手段が増えたことに加え、

為替が中国元高・円安になり日本での買い物のお得感が増したことが大幅増の要因です。実際為替チャートを見てみると、2015年は過去10年間で最大の円安だったことが分かります。

(出典:楽天証券の円/元チャート)

交通手段としてクルーズ船が占めるシェアは高く、最近では広東省からも出港しています。

参考までに博多港クルーズ船の寄港数を年別に整理してみる、2015年に大きく躍進していました。これは「船舶観光上陸許可制度」が導入され入国審査が簡略化されたからです。

image

(出典:博多港のクルーズ船寄港状況を調べたら、和歌山県民をまるごと輸送していた。

 

訪日外国人最大規模を誇る中国人の傾向と対策は下記リンクをご覧下さい。

 

訪日韓国人の推移

10年前から訪日外国人のトップ集団を継続している韓国。2015年に急増していますが、2017年も大きく伸びています。

これは2016年に熊本地震で冷え込んでた観光需要の反動増です。日本の災害情報には敏感に反応する傾向があります。

また、日本に一番地理的に近いこともあって全国各地にLCC直行便が就航。最近では韓国地方都市発の直行便も出ており、日本は週末気軽に行ける旅行先となっています。

 

訪日台湾人の推移

訪日台湾人のトレンド転換は、中国や韓国よりも早い2013年に始まりました。以降毎年堅調に増加。現在は台湾人の海外旅行先のうち3割が日本です。

ちなみに台湾人の人口あたりの海外旅行比率は6割超え。海外旅行は生活の一部です。

台湾は親日国でリピート率も高いことから、安定した地方誘客が期待できるでしょう。

 

訪日香港人の推移

香港は日本の農産物輸出先として世界1位の市場。香港には寿司やラーメン店などが多数あり、日本食に触れる機会が多い土壌があります。

日本好きが多い香港ですが、2013年11月以降LCCの就航が活発化し、訪日数は順調に成長中。

また直行便の就航先も青森・花巻・仙台・小松・広島・高松・熊本・鹿児島など地方に波及しています。

ちなみに香港の人口は約735万人(2016)。人口の約3割が訪日していることになります。

台湾同様リピーター率が高く地方との相性が良いのが特徴です。

 

訪日アメリカ人の推移

体験コト消費需要が高い欧米系の最大勢力、訪日アメリカ人。東日本大震災で一時落ち込みましたが、その後順調に成長を遂げ、2017年は約140万人に。

2016年にオバマ大統領が訪日し、原爆投下の地を訪れたことも注目を集め、訪日数がより伸長。

また2013年以降円安が進んだことも、好調な訪日数を下支えしています。

(出典:楽天証券の円/ドルチャート)

 

訪日タイ人の推移

東南アジアTOPの訪日数を誇るタイ。2014年以降毎年順調な成長を遂げ、2018年は100万人を超える勢力に。

順調な成長を遂げている要因は下記の通り。

  • 2013年短期滞在についてビザ免除
  • 2014年以降LCC就航が相次ぎ、訪日コストが低下
  • 好調な経済成長(2017年通年のGDP成長率は3.8%)

親日国で政治紛争による急減リスクも少ないことから、安定した魅力的な市場です。

 

訪日ヨーロッパ人の推移

国ごとではボリュームがまだ少ない欧州系訪日外国人ですが、ヨーロッパ単位で見ると150万人を超える巨大市場。

外見に大きな差異はないことから、どの国も同じ嗜好と思いがちですが、国ごとに全然違います。

オランダ人目線で解説しましたのでコト消費に関わる方はぜひご一読を!

 

まとめ

訪日外国人・インバウンドの盛り上がりはあたり前となっていますが、データで振り返ってみるとここ数年間で起こった劇的な変化だったことが分かります。

今後どれほど伸びしろがあるのか?国別人口と照らし合わせて考察した下記記事も御覧ください。

【訪日観光客】インバウンド市場で今後伸びしろがある国はどこか?国民人口だけで検討してみた。

2017.01.20

 

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