訪日アメリカ人はどんな人が多い?本当にターゲットに刺さる体験コンテンツとは?

皆さん、こんにちは!地域ブランディング研究所のアメリカ人スタッフ、レイシーです。

インバウンド訪日客といえば、すぐにアメリカ人が思い浮かびますか?
訪日外国人の国別ランキングでは、日本から距離の近い東アジア諸国(中国・韓国・台湾・香港)に次いで、アメリカがここ最近は不動の5位のポジションをキープしています。滞在日数も多く、消費額も多いのがアメリカ人の特徴で、大きなマーケットとなっています。

でも、アメリカ人といっても様々なタイプがいます。効果的なアプローチを行うためにも、その実態をよく掴んでおくことが大事なポイントです。

日本に来ているアメリカ人は、一体どんな人なのでしょうか?

訪日アメリカ人の基本データ

まず、データから見ていきます。傾向を掴むことで、ターゲットを設定しやすくなります。

ここに特徴をまとめます。

  • 訪日アメリカ人は170万人越えの右肩上がり
  • 滞在日数は半数以上が7~13日間
  • 男性>女性、20代30代の合計は、63.3%
  • ひとりでの旅行が最も人気
  • 時期はアメリカでは5月末から8月が多い
  • 訪日回数は初回が最も多い。ゴールデンルートが人気
  • 宿泊場所はホテルが人気

訪日アメリカ人は170万人越えの5位

JNTOによる2019年 各国・地域別の内訳(2020/12/18)

2019年の訪日アメリカ人は1,723,861人でした。

2015年に初めて100万人を突破してからは、年々右肩上がりに増えています。

訪日外国人ランキングでは5位ですが、1~4位は東アジア諸国(中国・韓国・台湾・香港)です。

アメリカ人の滞在日数は?

JNTOによる2019年 滞在期間の内訳(2020/12/18)

滞在期間で見ると、訪日アメリカ人のうち最も多いのは、7~13日間は日本に滞在しており、半数以上の53.6%を占めています。14~20日間滞在する方も17.5%います。これは、日本はアメリカから遠く離れているので、せっかく旅行するなら長く滞在したいと考えているからです。

訪日アメリカ人の構成比は?

JNTO訪日旅行データハンドブック2020

性別で見ると、男性は女性より多いです。男性は6割以上で女性は4割未満となっています。年齢的には20代が1番多くなっています。2番目に多いのは30代です。

男女合わせた20代30代の合計は、なんと63.3%となるため、この層はかなり重要なターゲットとなりますね。

アメリカ人は誰と日本に来ている?

旅行の同行者について見ていきましょう。
アメリカでは一人での旅行が最も人気となっています。観光を目的とした訪日客では28.4%(ビジネスを含む全目的では46.4%)です。なので、他の旅行者や地域の方々とふれあえる体験を求めています。
一人旅は、男性の方が多いです。日本では安全ですが、女性の方にとっては、まだ一人での旅行が危ないイメージがあるためです。

日本に旅行する時期、回数は?

旅行する時期は、アメリカでは5月末から8月が多いです。一般的に諸外国では7月にピークを迎えることが多いところ、アメリカでは1ヵ月ほど早くピークが訪れます。学校が夏休みの休暇中にファミリーで旅行することが多いです。会社員もこの時期によく有給を使います。

それ以外の長期休暇であるクリスマスは、家族と過ごす特別な期間となるため、あまり海外旅行には行きません。
訪日回数で見ると、初めての方は観光目的で見ると66.4%です。初回には、大体ゴールデンルートと呼ばれる人気のエリア(東京、大阪、京都)に行きます。それ以外の地域へは2回目から行くようです。

宿泊施設のタイプは?

訪日米国人が利用した宿泊施設2019年(JNTO訪日旅行データハンドブック2020)より作成

宿泊施設では、ホテル(洋室中心)が、約75%と最も多いです。

アメリカ人はあまり旅館に宿泊しません。

ビジネス目的の人がホテルに宿泊することに加え、純粋な観光客もゲストハウスやAirbnbなどの民泊を利用して安価に宿泊することが多いからだと思われます。長期間になると畳や布団の生活が苦手という人も一定数います。

また、アメリカ人はあまり温泉に入っていません。

アメリカ人はタトゥーを入れている人も多く、日本の温泉がタトゥーを受け入れないため、避けているということもあるでしょう。最近では、タトゥーがシールで隠せる程度の大きさなら入湯を許可する動きもあるようです。

求めているコンテンツ=「私だけの特別な体験」

ここまでは、データからアメリカ人の訪日客の傾向を見ていきました。

それでは、具体的にどのような観光コンテンツが求められているのでしょうか?アメリカ人の特色を捉えてアプローチしていきましょう。

①ローカル体験

アメリカ人は観光客扱いされたくない人が多いです。それよりも、その国の文化に参加して、ローカルの人とのつながりを持ち、交流することを求めています。なので、大人数で回るグループツアーなどは売れません。逆に、カスタマイズされたOff-the-beaten-track(人跡まれな、観光客が訪れないような場所に行くこと)の方が興味があります。多くのアメリカ人が「私だけの特別な体験」を求めています。

初回は定番の観光地(東京、大阪、京都)に行きますが、意外と混んでいる場所だと気づくため、リピーターはもう少し落ち着いている日本の場所を探します。

②サブカルチャー(アニメ・マンガ)とStrange Japan

日本のサブカルチャーは、アメリカでは年間に200以上の関連する大会が開催され、ヨーロッパでも2000年から日本文化の総合博覧会である「ジャパン・エキスポ」が開催されるなど、海外で人気を集めています。

2019年アメリカのロサンゼルスで開催された「Anime Expo」では、約35万人が来場しました。

訪日アメリカ人のSNS投稿情報をベースにした調査によると、人気観光スポットランキングには、チームラボボーダレスやプラネッツ東京などのアートミュージアムが上位にランクインしています。また、AKIHABARAゲーマーズ本店のランクインもあり、データからもアニメニーズの高さが分かります。

また、日本にはアメリカ人の目には奇妙に映る文化もあります。
例えば、時速300マイルを超えるスピードで走る電車や、音楽を流すトイレなど…。アメリカでは、日本のこうした「奇妙だけれども素晴らしい文化」をStrange Japanと呼びます。

このように、アニメやStrange Japanに関心の高いアメリカ人はたくさんいます。アニメでは今、ポケモンやジブリ作品、最近では進撃の巨人も人気です。アメリカでは新しい作品がどんどん紹介されていて、日本のマンガ・アニメのコミュニティもできています。

作品に親しむことで、その舞台となる場所に行きたくなりますし、作品に出てきた食べ物を食べたくなります。このStrangeやアニメのイメージを持って、いったい日本はどんな感じの国なのだろうという興味が湧いて、それがきっかけとなって訪日するアメリカ人が多いです。

アニメをきっかけに、聖地巡礼として、ロケ地などを旅する人が増えていますよね。

まとめ

訪日アメリカ人の特徴について、お分かりいただけましたか?

日本文化や商品に関連する流行についても、多角的にチェックしていくと、よりターゲットにリーチでき、彼らが求めている観光コンテンツの造成に活かすことが出来るでしょう。個人旅行に組み込みやすい体験コンテンツやアクティビティを提供できるかが、ポイントとなってきます。

 

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