コロナ時期における国別動向と今準備できること(2020/7/7版)

はじめに

先月に「コロナ時期における国別動向と今準備できること」として第一弾をお送りした記事の第二弾になります。

前回の6/10から7月頭までの約1か月間は、各国の観光市場についても大きく動きのあった1か月となりました。

EUでは、圏内での国境が開放され、国際便についても、観光目的ではないもののビジネスや医療目的の渡航が再開されるなど、国際観光について、少しずつではありつつも確実に前進していることを肌感で感じます。

弊社の外国人観光客向けの体験予約サイト「Attractive JAPAN」でも、国内在留/在住の外国人の方からの予約も入り始めており、この「withコロナ(with COVID)」の時代の観光の形について見えてきたものがあります。

今回も、このコロナ禍の中の全世界各地、各国の状況と国際旅行への見通しについて最新の動向をお届けします。今後も、月に1-2回程度更新していく予定なので、最新版をご覧いただければ幸いです。

各国の市場情報

まずは、各地域各国の7月上旬段階での最新の情報を天気図としてまとめました。 それぞれの地域や国の特徴・トレンドを簡易に紹介していきます。

  • 東アジア…他のエリアの諸国と比較すると、コロナは早い段階で一度落ち着きを見せています。「中国」では、大手OTA(オンライン旅行予約サイト)によると国内のホテル/航空券の予約数はコロナ前の70%ほどにまで回復してきており、国内旅行の再開が伺えます。その東アジア諸国の中でも「香港」では海外旅行再開の見通しが他よりも一足早く、7~9月には中国大陸、マカオに次いで訪日の旅行の解禁も見込まれています。
  • 東南アジア…国によって観光回復のレベルにばらつきがあります。「ベトナム」や「タイ」に関しては、5月末に日本側が渡航規制緩和の第一弾の国として候補に挙げたように、コロナの感染数も低くなっており、ベトナムについては先月6/25に日本人ビジネス客がベトナムに入国した等、観光目的ではないながらも国境の開放も始まっています。タイでは、コロナリスクの低い国については9月から国際旅行の再開を検討していると政府も発表しています。
  • 北米…「アメリカ」では感染者数が250万人を超えるなど、未だ感染者数は伸び続けていいます。しかし都市によっては経済回復のフェーズを進めており、7~9月にかけて段階的に国内/海外旅行の再開も検討されている。「カナダ」では感染者数は落ち着いてきており、アメリカとの国境閉鎖を7月下旬まで再延長することを決定した。EUへの渡航はアメリカと違い許可されており、2つの国で大きく違いが見られます。
  • オセアニア…「オーストラリア」、「ニュージーランド」ともに感染者数は3.4月にピークを迎えており、7月現在では感染者数は落ち着いています。オーストラリアは、ニュージーランドとの国境を早ければ7月に封鎖解除する方向ではあるが、それ以外の国からの観光に関しては、年内は見送り年が明けてから検討する方向を検討しています。日本側が渡航規制緩和の第一弾の国として候補に挙げてはいましたが、実現するかどうかはオーストラリア側の意向に今後も注目が必要となります。
  • ヨーロッパ…EU圏内の多くの国が先月6/15にEU圏内の国境を開放し、スペインも少し遅れながらも6/21に移動を解禁しました。これによりEU圏内での旅行者数は増えていますが、「ロシア」は例外で依然感染者数は多く、EUへの入国対象からは外れています。「スペイン」では7月からEU圏外の外国人観光客の国際旅行も解禁し、EU圏外との国境についても少しずつ開かれるフェーズに入ってきています。

各国情報から読み取れる、各市場の回復傾向

次に、上記で紹介したコロナ時期の各国情報から、各市場の回復傾向をまとめます。

東アジアではコロナ感染数は他エリアより比較的少なく、国内旅行は既に再開され、各国各地域で国内旅行の推奨キャンペーンが行われています。そんな中で国際旅行についても秋ごろから再開すると見通されており、まずは近隣のトラベルバブルの協定国から、次いで近隣諸国への旅行が始まると予測されています。中国であればまずは韓国から、香港であればまず中国本土とマカオ、次いで日本といった近隣諸国といった順で国境の開放、国際旅行の再開が見通されています。

東南アジアは国によって感染回復のレベルにばらつきがあります。先にも述べたように、ベトナムやタイに関しては、段階的に両国間での出張の再開や、国際旅行についても再開が検討されています。

オセアニアについては、日本側の渡航規制緩和の第一弾の国の候補となっていたオーストラリアがニュージーランド以外の国からの観光に対しては年内は見送るという話もあり、国際観光の再開に関しては、オーストラリア側の意向に今後も注目が必要です。

欧州では、7月から一部、EUや欧州圏外との国際旅行についての検討も始まっていますが、スペインが国際旅行の解禁を発表したように、比較的コロナ感染数も低い日本は、距離的な問題はありつつも、規制緩和の対象として早い段階に選ばれる可能性は低くないように感じます。

今できること

現在、このコロナ禍の状況において全世界的に旅行業界で広く「国内旅行に目を向ける」ということが提唱されています。「外国人に向けて地域や体験の魅力を発信する」ことを普段心掛けていた中でも、国内を相手にすることで新たな気付きや、再び気づかされることも多くあるはずです。また、ニュースやネット上で見るデータとしてのコロナ感染者数情報よりも、国内旅行の再開や国内向けの体験の提供状況を発信することが、外国人観光客からすると旅行時の安心に繋がるでしょう。

安心・安全という観点でいうと、前回の記事でも少し述べた「コロナ感染リスク軽減に向けたガイドラインの作成・運用」も大事になってきます。世界の大手OTA(体験予約サイト)各社では、各国各地域での体験・アクティビティの予約に際し、『「感染対策・安全施策」を取っているか』という項目が新たに追加され、対策を取ることが「当たり前」といった傾向も生まれ始めています。マスク着用や除菌対策等、この時期にきちんと見直しておけるかどうかが、外国人観光客が戻ってきた際の競合との差を生むことになります。

冒頭で少し述べたように、弊社の予約サイトでは、国内の外国人の方からの予約も増え始めています。国内に在留/在住している外国人数も約300万程あることを考えると、その方々に向けてアプローチをするということも、この状況を乗り切る有効な手立ての一つとなるのではないでしょうか?

まとめ

7月に入り、1か月前と比較すると、各国各地域で国内旅行の再開や、国際便の就航数の増便等、州境や国境が少しずつではありますが、コロナ前の状況に向けて再開を始めています。ただ経済状況や国際旅行が回復したとしても、これまでとは違った旅行の形態・常識が待っています。上にも述べた「感染リスク軽減のガイドライン」のようなものも含め、その「ニューノーマル」に適応していくことが、これからのインバウンド旅行では求められそうです。Attractive JAPANラボでは、これからもそういった旅行業界の最新動向等も皆様に発信していければと考えております。是非次の配信もお待ちください。

 

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